「蒼天の拳 REGENESIS」先行上映会、原哲夫は「もっとザコの断末魔を入れて」

フォトセッションの様子。左からウド鈴木、天野ひろゆき、原哲夫、山寺宏一、佐藤せつじ、檜山修之、鹿住朗生監督。

テレビアニメ「蒼天の拳 REGENESIS」の先行上映会が、本日2月25日に東京・秋葉原UDX THEATERにて開催された。アニメの第1話から第3話までが上映された後、霞拳志郎役の山寺宏一、ヤサカ役の佐藤せつじ、葉役の檜山修之、鹿住朗生監督が登壇。MCはキャイ~ンの天野ひろゆきとウド鈴木が務め、イベントは終始賑やかな雰囲気で進行した。

登場キャラクターが3DCGで描かれる本作。それらはモーションキャプチャを使って取り込んだアクターの動きをもとに制作されているそうで、山寺は「テレビシリーズでここまで、と思うほどクオリティが高い。身が引き締まりますね」と心境を述べる。アフレコ時には映像がほぼできあがっているらしく、檜山は「口元までリアルに動いているんで、それに声を合わせるのが結構大変なんですよね」と話し、「特に僕が演じる葉は(顔がほとんど包帯で覆われているため)口元がわかりにくくて……」と苦労を明かした。

またアフレコ中の裏話として、山寺が「せつじくんが、ヤサカをふざけてやってるんですよ。帽子を直すときにも『んぅっ!』みたいな声を出している(笑)」とツッコむと、佐藤は「自分の声は高くて、屈強な男に合わないと思っていて」と弁解。ある日電車で遭遇した体の大きい人が、まるで寝息のような呼吸をしていたそうで、佐藤は「それを聞いて、これだ!と思ったんです。それ以来、何かにつけて『んぅぅぅ……』という声を入れるようにした」とその理由を語る。それを聞いた天野は「ライオンだって、常に低くうなってますもんね」と共感を寄せた。

途中、シークレットゲストとして原哲夫が登場。原は「『蒼天の拳』は拳志郎の死に様を描くのがテーマなんです」と切り出し、「17年前のシリーズではそこまで描けなかったから、ずっと温めていた。(REGENESISでは)新キャラクターも登場するので楽しみにしてほしい」と見どころを語る。アニメの出来については「ザコの断末魔(の叫び)が一番大事なのに、監督があんまり入れてくれないんですよ。ほかのシーンを切り詰めてでも入れてほしいのに(笑)」と冗談交じりにコメント。キャスト陣には「ギャグマンガだと思って、遊んでくれていいですよ」とユニークに激を飛ばした。

鹿住監督は「人間ドラマを深く描きたかった。生き生きとしたキャラクターが画面を動き回るので期待して」と本作へのこだわりを述べる。最後に天野から「もしアニメの出来に文句があったら?」と振られた山寺は、「『蒼天の拳 REGENESIS』の文句は……ウドに言え!」とボケてみせ、ウドが「な、なんで俺なのー!?」と飛び上がり、会場が笑いに包まれる中での終幕となった。

「蒼天の拳」は、北斗1800年の歴史上で最強と呼ばれた第62代北斗神拳伝承者・霞拳志郎の戦いを描く「北斗の拳」の過去を舞台にした物語。月刊コミックゼノン(徳間書店)では同作の新シリーズ「蒼天の拳 リジェネシス」が連載されており、3月20日に単行本1巻が発売される。アニメは4月よりTOKYO MXほかにて放送。10月に2クール目が予定されていることも発表された。

(c)原哲夫武論尊/NSP 2001, (c)蒼天の拳 2018