佐藤二朗原作の映画「名無し」に丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介が出演

映画「名無し」の出演者。上段左から佐藤二朗、丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介

佐藤二朗原作のマンガを実写化した映画「名無し」に、丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介が出演する。

「名無し」は、接触するだけで人を殺められる異能を持った中年男、山田太郎を巡る事件を描くサイコバイオレンスだ。佐藤が映画用に制作し、お蔵入り寸前だったオリジナル脚本が永田諒によってコミカライズされ、2024年10月にコミプレ-Comiplex-にて連載がスタート。この10月に映画化が発表された。

丸山は山田の名付け親になる巡査・照夫役を担当。「原作を読みましたが、どこからこんな発想が生まれるのか。ただ残忍なだけではなく、深く共感せざるを得ない、人間としての欠陥を象徴するかのような特殊性。この世界の中に飛び込める事を、光栄に思います」と語った。

山田と同じ児童養護施設で育った山田花子役を務めるMEGUMIは、「こんなにも深く、そして悲しい関係で再びご一緒できることに、この世界で働く面白さと不思議さを噛みしめています」とコメント。そして連続殺人事件の容疑者となる山田を追う刑事・国枝役の佐々木は、「佐藤二朗は、わたしの勝手にだが、戦友というか同志に思ってる」「声掛けてくれるなんて。ありがとう。ちょびっとはがんばるよ」とコメントを寄せた。「名無し」は2026年5月に公開。城定秀夫が監督を務める。

丸山隆平(照夫役)コメント

まず、この唯一無二の世界観を生み出して下さった、佐藤二朗さんに感謝します。
原作を読みましたが、どこからこんな発想が生まれるのか。
ただ残忍なだけではなく、深く共感せざるを得ない、
人間としての欠陥を象徴するかのような特殊性。
この世界の中に飛び込める事を、光栄に思います。
観てくださる皆さんに楽しんでもらえるよう、作品の一部として全力を尽くします。
公開をお楽しみにっ!

MEGUMI(山田花子役)コメント

佐藤二朗さんとは、数年前にコメディドラマでご一緒して以来の再会になります。
今回は、こんなにも深く、そして悲しい関係で再びご一緒できることに、
この世界で働く面白さと不思議さを噛みしめています。
「自分の持つ傷の行方」ということを考えながら、
今回の役に真摯に向き合いたいと思います。
私にとって大きなチャレンジとなるこの機会を、最後まで大切に演じたいと思います。

佐々木蔵之介(国枝役)コメント

佐藤二朗は、わたしの勝手にだが、戦友というか同志に思ってる。思いたい。思わせてくれ。
わたしが関西から上京して来たばかりの時、一緒に小さな舞台に立ったり、ドラマにもちょいと共演したり。 同じ小劇場出身の泥臭い匂いを感じてた。
劇団(現:演劇ユニット)「ちからわざ」で自ら脚本を書いて公演しているのを偉いな立派だな、と思ってた。 それが、映画の原作脚本書いてプロデュースするなんて。
そして、声掛けてくれるなんて。
ありがとう。
ちょびっとはがんばるよ。

映画「名無し」

2026年5月全国公開

スタッフ

原作:佐藤二朗「名無し」(コミプレ-Comiplex-)
監督:城定秀夫
脚本:佐藤二朗
配給:キノフィルムズ

キャスト

佐藤二朗、丸山隆平、MEGUMI、佐々木蔵之介

(c) 佐藤二朗 永田諒 / ヒーローズ (c) 映画『名無し』FILM PARTNERS