Penで手塚治虫特集、作画テクやテーマ解説などマンガの神様の“仕事”に焦点

Pen 3月1日号

発売中のPen3月1日号(CCCメディアハウス)では、手塚治虫の生誕90周年を記念した特集「手塚治虫の仕事(クリエイション)。」が組まれている。

「手塚の仕事のすごさ」に、さまざまな角度から光を当てていく本特集。「マンガのプロも唸った、『神様』の目線と情熱。」では寺沢武一萩尾望都くらもちふさこ、編集者兼ライターの中野晴行の4人が、「ブラック・ジャック」「鉄腕アトム」などの名作を分析する。また「あの傑作の真のテーマを、 ずばり解説。」では、「リボンの騎士」「どろろ」「ブッダ」といった10作品を取り上げ、手塚が作中でキャラクターを通して表現したかったテーマを、改めて解き明かした。

「そのクリエイションに直に触れた、3人の証言。」には美術家の横尾忠則、作曲家・編曲家の難波弘之、手塚プロダクションの松谷孝征代表取締役が登場。篠山紀信の撮り下ろしによる、手塚最後の仕事場・新座のスタジオの写真も掲載された。

そのほか「新人作家は必読の、手塚流マンガの教科書。」では表情やアクションのパターン、背景と構図、モブシーンとコマ割りなど、手塚の作画テクニックに言及。手塚が労力を注ぎ続けた“実験アニメ”や、5歳から24歳までのおよそ20年間を過ごした宝塚についても紹介された。特別付録として、手塚の自伝的マンガ「がちゃぼい一代記」も収められている。