映画「BLOOD-C」新作発表、松村龍之介が「僕の初めて捧げまくり」な監督に感謝
CLAMPが原作に携わる「BLOOD-C」シリーズの最新作となる実写映画「BLOOD-CLUB DOLLS」の制作発表会が、本日2月7日に都内で開催された。
イベントには蒼炎役の松村龍之介、藍刃役の北園涼、有栖川役の黒崎真音、曽我部役の八神蓮、紅斑役の高崎翔太、古束役の友常勇気、黒田役の田中涼星、銀六役の郷本直也、七原文人役の南圭介、監督の奥秀太郎、脚本を手がけた藤咲淳一が登壇。2017年に公開された実写映画「阿修羅少女~BLOOD-C異聞~」に続いてメガホンを取る奥は、「また『BLOOD-C』シリーズの監督をさせていただいて光栄です。『阿修羅少女』に引き続き、心躍る作品にしたい」と意気込みを述べる。
今作で映画初主演の松村は、共演者たちの温かい視線を受けながら「これまで共演した方も多く、そんな先輩に囲まれて主演を迎えられたのがうれしい反面、ちょっとプレッシャーでもあって。でもいいものを作りたい一心でした」とコメント。映画初出演の北園は、「これまで舞台しかやってこなかったので新鮮でした。稽古がほとんどない中でやるというのは毎日試されてる感があって、今持っているものを全てその場で出さなきゃいけない、というのが楽しかった」と振り返る。
同じく映画初出演の黒崎は「奥さんの中でイメージが変わって、急にセリフが変更になることもあったんですが、そういうときに役者の皆さんがすぐに対応されてるところを見て勉強になりました」と述懐。田中も本作が映画初出演だそうで、ギリギリに台本を渡されたり、セリフが変わったりする奥の撮影方法に「よく“映画は瞬発力が大事”って聞きますけど、これが瞬発力か!と思いました。映画初出演ですけど、奥監督に初めてを預けてよかったなって思います」としみじみ語る。
「阿修羅少女~BLOOD-C異聞~」から続いて参加するキャストも多い本作。八神は前作との違いを「『阿修羅少女』の時代背景は明治ぐらいなんですけど、今回は現代劇です」と説明する。前回とは一部配役も異なることに司会が驚くと、「前回、僕死んでますからね!」と言う友常。すかさず郷本と松村が「俺も死んでる、死んでる」「俺も死んでましたよ」と乗っかり、南は「生きてるのは僕だけでしたね」とあたりを見回す。しかし南は前回、出演シーンが少なかったそうで「えっ、出た?」「出てた……?」と共演者たちから総ツッコミ。「僕出てましたよ!? 本当に出てました。ワンシーンでしたけど、知る人ぞ知る感じで出させていただきました!」と必死に弁明するも、まだ撮影には入ってないそうで「じゃあ(「BLOOD-CLUB DOLLS」に)出ない可能性もある?」という周りの言葉を受け、焦りを見せた。
脚本の藤咲からは「『阿修羅少女』でやりきったのでもう描くことないって(奥に)言ったんだけど、いろいろキャラクターを作ってるうちに面白くなっちゃってドライブがかかった感じです」という言葉も。また本作では、「阿修羅少女」でどうしても盛り込めなかった地下競技場のエピソードが奥の強いリクエストによって描かれたことも語られた。
最後に松村が「前回の『阿修羅少女』が、僕にとって長い尺での映画出演が初めてだったんです。『BLOOD-C』シリーズに初めて参加したのも、映画の初主演も奥監督の作品ですし、僕の初めてを奥監督に捧げまくりました」と言うと、奥は「責任は取ろうと思ってます」と力強く答える。松村は「今回自分にとっての初めてをいろんな人に見てもらって、『いい初体験だったね』って言ってもらえるような作品にできるよう、残りの撮影もがんばります」と述べ、イベントを締めくくった。
「BLOOD」シリーズは、2000年に公開された劇場アニメ「BLOOD THE LAST VAMPIRE」からスタート。2011年にテレビアニメ、2012年に「劇場版BLOOD-C The Last Dark」、2015年には舞台、2017年には実写映画「阿修羅少女~BLOOD-C異聞~」とさまざまなメディア展開がされている。「BLOOD-CLUB DOLLS」は2018年秋に公開で、2部作で構成される。
映画「BLOOD-CLUB DOLLS」
2018年秋全国公開
スタッフ
監督:奥秀太郎
脚本:藤咲淳一、奥秀太郎
撮影:岸建太朗
殺陣指導:清水順二(30-DELUX)
音楽:西本康佑
スチール:藤井光永
プロデューサー:奥村千之介、堀口聖一
配給:NEGA
キャスト
松村龍之介、北園涼、宮原華音、黒崎真音、田中要次、朝倉あき、八神蓮、高崎翔太、友常勇気、安里勇哉、杉江大志、田中涼星、郷本直也、白柏寿大、南圭介、河原田巧也、細川洪、八嶋智人、高橋克実
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