アニメ「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」の追加キャストが発表された。
今回新たに登場が発表されたキャラクターは、主人公のソラリらがリサイクル・センターで出会う旅団支援コマンド所属の士官であるロルフ・ロネ、地球連邦軍の最新モビルスーツ・ガンダムEXのパイロット。さらに「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」にも登場するユーリ・ケラーネが「復讐のレクイエム」にも登場することが明らかとなった。
ロルフ・ロネの英語版キャストはクリス・パーハム、日本語版キャストは大塚芳忠、ユーリ・ケラーネの英語版キャストはデリック・ドーバー、日本語版キャストは上恭ノ介、ガンダムパイロットの英語版キャストはコール・ヤードン、日本語版キャストは浦和希が演じる。
なお現地時間10月19日には、アメリカ・ニューヨークで開催された「New York Comic Con 2024」内にて「復讐のレクイエム」のトークを展開。脚本を手がけたギャビン・ハイナイト、アニメーションプロデューサー・音響監督の由良浩明、プロデューサーの彌富健一が出席した。
「復讐のレクイエム」エピソード1の冒頭は、ジオン公国軍と地球連邦軍の激しい戦闘描写から一変して、レッド・ウルフ隊が空から登場する印象的な始まり。ギャビンは「ガンダム作品以外にさまざまな戦記物の映画からもインスパイアを受けているが、本作のシナリオでは地球において戦いにつかれた兵士たち、疲弊していながらも義務を負っている人々を軸に描きました」と語る。また由良は「正しいスケーリングを見せたかった部分がこだわりで、実際に十何メートルのモビルスーツが降下したときのサイズ感がいかに大きいか。周りの環境・背景との対比を常に気にしていた」と説明した。
また“白い悪魔”として立ちはだかるガンダムEXがSNS上で「怖い」「まさに白い悪魔だ」とコメントがあることに対して、ギャビンは「ガンダムEXを恐ろしいMSにしようという部分で、メカニカルスーパーバイザーの山根公利さんのメカデザインも素晴らしく、シナリオに合わせて“恐ろしいMS”感を出すべく、目が赤く発光するようにデザインいただき、それも満場一致でOKでした」と、今作においてのガンダムの誕生秘話についても明かす。
加えて「復讐のレクイエム」全6エピソードのオープニングムービーについて、由良は「OPはUE5ではなかったが、さまざまな過去ガンダムオマージュが組み込まれています。そして、そのどれもが(原作者の)富野由悠季さんに対するリスペクトを込めて制作いただいているのでとても感激しました」と述懐。また「復讐のレクイエム」をどういったガンダムにしたいという思いがあったのかという問いに対して、ギャビンは「初めから意見、足並みがそろっていたと思うが、戦争の恐怖という点でのホラー映画テイストを意識しました。普段は地球連邦軍視点からの作品ですが、ジオン軍視点からのガンダムがいかに恐ろしいかと思ったのです」と述べた。
Netflixで全世界配信中の「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」は、シリーズ第1作目「機動戦士ガンダム」で描かれた1年戦争のヨーロッパ戦線にフォーカスした新作オリジナルアニメーション。サンライズとSAFEHOUSEが共同制作を手がけ、監督はエラスマス・ブロスダウが務めた。
アニメ「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」
Netflixで世界独占配信中
スタッフ
企画:バンダイナムコフィルムワークス
制作:サンライズ
共同制作:SAFEHOUSE
監督:エラスマス・ブロスダウ
エグゼクティブプロデューサー:浅沼誠、小形尚弘、櫻井大樹、ギャビン・ハイナイト
アニメーションプロデューサー / 音響監督:由良浩明
プロデューサー:彌富健一
脚本:ギャビン・ハイナイト
キャラクターデザイン:マヌエル・アウグスト・ディシンジャー・モウラ
メカニカルデザイン:山根公利
ディレクター・オブ・フォトグラフィ:笠岡淳平
音楽:ウィルバート・ロジェII
製作:バンダイナムコフィルムワークス
キャスト(英語版 / 日本語版)
イリア・ソラリ:シリア・マッシンガム / 森なな子
ニーランド・ルショーン:ラバンス / 石毛翔弥
リード・ゲルフィ(チャブス):ジェイムズ・ワット / 真木駿一
ケイル・ザヴァレタ:ダニエル・ウィッシーズ / 綿貫竜之介
アンダー・ヒートン:アンドリュー・ウォールナー / 原良丞
オニー・カスガ:マックスウェル・パワーズ / 大塚剛央
ヘイリー・アーフン:ジェシカ・スパイス / 河瀬茉希
アルフィー・ザイドス(ギアヘッド):モリス・シェルトン / 中博史
ロルフ・ロネ:クリス・パーハム / 大塚芳忠
ユーリ・ケラーネ:デリック・ドーバー / 上恭ノ介
ガンダムパイロット:コール・ヤードン / 浦和希
(c)創通・サンライズ