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「ブルーロック」上映会にNissyとSKY-HIが登壇、島崎信長「凪の勝手さを表現してる」

金城宗幸・ノ村優介・三宮宏太原作による「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」の完成披露“超速”上映会が行われ、凪誠士郎役の島崎信長、御影玲王役の内田雄馬、潔世一役の浦和希、蜂楽廻役の海渡翼が登壇した。

4月19日公開の「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」は“ブルーロック(青い監獄)”での戦いが、桁外れのサッカーセンスを持つ凪の視点で描かれる劇場アニメ。無気力に日々を過ごしていた凪が、強敵たちとの激闘の最中で変化していく“天才覚醒”の物語が展開される。同作の見どころについて聞かれた島崎は、「いきなりマニアックなんですけど、あるシーンで(剣城)斬鉄のアドリブがあるんですよ。かなり耳を澄ませてないとわからないんですけど(笑)」と楽しそうに語り、観客にも「何回目かで聞き取ってもらえたら。どうしても聞き取れなければどこかでネタバラシします」とアピールする。

続けて内田は、TVシリーズで描かれた物語を構成し直している劇場版について「劇場版を観ていただいたうえで、TVシリーズをもう一度見直してほしい」とコメント。視点が変わることの面白さや、TVシリーズとは違った演出が楽しめると語る。すると浦もTVシリーズとの違いについて触れ「潔も違った視点でお芝居をしているので、どんなふうにエゴくなっているのか見比べてほしい」と続けた。さらに海渡は「個人的に雷市(陣吾)のシーンがすごいと思っていて。TVシリーズではそこまで目立ってないんですが、劇場版ではめちゃくちゃ強キャラ」と力説。視点が変わることによって、活躍の仕方も変わっていると伝えた。

そして劇場版の主題歌「Stormy」を手がけたNissyとSKY-HIが、サプライズで花束を持ってステージに登場。客席から驚きの歓声が上がる中登壇したNissyは、作品について「凪と玲王の気持ちとエゴのぶつかり合いは、社会的にも起こり得るコミュニケーション。少年たちの物語ですが、年齢に関わらず幅広く心打たれる物語だった」と語る。またSKY-HIは、「潔が主人公の本編ではワクワクするシーンだった凪のジョインが、こんなに切ないシーンになるのかと。ヒューマンドラマとしてのときめき、切なさをいただいてしまった」と心を揺さぶられたと明かし、「1時間半でこの情緒ですから、皆さん大丈夫でしたか?」と観客に語りかけた。

またSKY-HIとともに手がけた主題歌の「Stormy」について、Nissyは「アーティスト同士でありメンバーでもあり、お互いにソロ活動しているという関係性で共作するのは新鮮だった」と振り返る。「彼のスタジオで制作をしたんですが、まるで放課後に部活で練習してるような感覚だった」と語ると、SKY-HIも同意し「ただスポーツドリンクじゃなくてハイボールでしたけどね(笑)」と笑いを誘う。さらに「“まるでキャラソン”にはしたかったけど、“ザ・キャラソン”ではよくないと思った」と楽曲についてのこだわりを語り、「当て書きではなく降ろし書き」だったと、独特の表現で「Stormy」の制作を振り返った。

そんな「Stormy」について、島崎は「聴けば聴くほど玲王が切ない、凪の勝手さを表現していただいてるすごい曲」と絶賛。内田も「最高でした。歌とラップで2つの個性がぶつかるところが、凪と玲王を見ているよう」と賞賛し、「追い出さないけど引き止めないという歌詞がめちゃくちゃ玲王じゃんと思って。好きです」と述べると、内田の解釈を聞いたSKY-HIも「そうなの、そうなんです」とうれしそうに顔を綻ばせた。

さらにイベントでは登壇者たちが「自分だけのエゴ」を発表するコーナーも。「ごはんを食べるスピード」と書いた浦は、「合間の時間でいかに食べて次の仕事に向かうかということで、どんどんタイムアタックが楽しくなって追求してます」と語り、短いときは1分で昼食を終わらせていると豪語する。続いて「自分自身への負けん気」と書いた海渡は「自分自身に負けないということを意識してます。自分が決めたことだけは最後までやり切る」とストイックさを披露した。

Nissyは「自分でもあざといなと思いつつ(笑)」と苦笑いしながら「食後のデザート」と明かし、「その日の終わりには必ず甘いものを食べてリセットしている」と甘いものが欠かせないとコメント。「温度より湿度」と書いたSKY-HIは「サウナですね。温度が高さではなく湿度にこだわりたい。そこを汚されることは許されない(笑)」とサウナに対する並々ならぬ本気さをアピールした。

「1人を捨てる」と書いた内田は「世の中は誰かと一緒に作っているので、1人の世界に没頭することも大事ですが、誰か、何かを受け入れることを忘れないようにしたい」と、自分だけで抱え込まないように意識していると明かす。そして「好き」というひと言を書いた島崎は「人って興味がないものにはがんばれないと思ってまして。特にアニメ作りのようなクリエイティブな要素がある仕事ほど、何か強い思いを持たないと」とこだわりを語った。

最後の挨拶で島崎は「ご覧いただいて楽しかったですか?」と観客に問いかける。客席から上がった大きな拍手に「ああ、よかった。ありがとうございます」と笑顔を浮かべると「エンタメなので楽しんでもらって、活力にしてもらえたらと思うんですが、たくさんのプロフェッショナルがエゴを発揮して、同じ方向を向いて作った作品。何か1つでも持ち帰ってもらえたらと思います」と、作品に込めた思いをアピールし舞台挨拶を締め括った。

「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」

2024年4月19日(金)全国ロードショー

スタッフ

原作:金城宗幸
漫画:三宮宏太
キャラクターデザイン:ノ村優介(講談社「別冊少年マガジン」連載)
監督:石川俊介
構成・脚本:岸本卓
ストーリー監修:金城宗幸
音楽:村山☆潤
アニメーション制作:エイトビット
配給:バンダイナムコフィルムワークス

キャスト

凪誠士郎:島崎信長
御影玲王:内田雄馬
剣城斬鉄:興津和幸
潔世一:浦和希
蜂楽廻:海渡翼
國神錬介:小野友樹
千切豹馬:斉藤壮馬
馬狼照英:諏訪部順一
糸師凛:内山昂輝
絵心甚八:神谷浩史

※島崎信長の崎はたつさきが正式表記。