「僕の妻は感情がない」感情失った稲垣好、豊永利行が暴露を読み上げ「怒」を思い出す

TVアニメ「僕の妻は感情がない」ステージイイベントの様子。左から豊永利行、稲垣好。

杉浦次郎原作によるTVアニメ「僕の妻は感情がない」のステージイベントが、本日3月24日に「AnimeJapan 2024」内の日活ブース、TOKYO MXブースで開催され、小杉タクマ役の豊永利行とミーナ役の稲垣好が登壇した。

まず日活ブースでのイベントに登場した豊永と稲垣。ステージと観客の距離が近いことに驚きつつ「今年も会場の盛り上がりが伝わってくる」「観客からレスポンスが返ってきてうれしい」と会場の熱気を感じていた。先日解禁されたティザーPVがスクリーンに映され、豊永が「一部屋の中でどんどん物語が進んでいく作品。社畜の皆様お待たせいたしました!(本作を観て)ぜひ癒されてください」とコメントし笑いを誘う。稲垣はアフレコ段階ですでに綺麗な映像だったと振り返り、「ミーナちゃんの目のアップ、動くときの音、料理シーンなども細かいところがたくさんあるので注目してほしいです!」とアピールした。

キャラクターの最初の印象を尋ねられると、豊永は「なるべく等身大でフラットにいようと思った。例えば楽しいときは『イエー!』より『へへっ』みたいな。タクマは若いのでフレッシュさに寄せていきました」と明かす。ロボット役を演じるのは初めてという稲垣は「しゃべり方をどうするかを特に悩みました。監督や音響監督と相談しながら無機質だけどロボットすぎないしゃべり方を研究しました」と苦労した点を語った。

稲垣は豊永が食べるシーンで発する音が食べ物によって全然違うことに驚いたそう。「本当にすごい。どうやっているのか毎回聞きに行ってメモしていた」と話すと、豊永は「『僕妻』は食べ物がたくさん出てくるので違いを出さなきゃと思って」とこだわりを明かす。ここでMCから「では実際に食べる音を……とカンペが出ました」と振られると豊永は「本当に!?」と動揺しながらも、蕎麦とうどんを食べるときの音の違いを披露し観客を沸かせた。続いて稲垣も挑戦。実際の食事でも麺をすすれないという稲垣が、苦戦しながらもチャレンジするなど、和気あいあいとした雰囲気でトークショーが進んだ。

またイベントでは企画コーナーも用意。作品タイトルにちなんでミーナ役の稲垣が感情を失ってしまった設定で、4つの感情を取り戻す「喜怒哀楽チャレンジ」に挑むことに。1つ目ののお題は「喜」。アフレコなどを経て感じたいいところを伝えることになった豊永が「いつも現場でめちゃめちゃ礼儀正しい、気遣いができる人、調子に乗っているところを見たことがない」と褒めると、稲垣はロボットのように無表情ながらも「もっとください」とさらなる褒めエピソードを要求。悩んだ豊永が「こーのみん!」とあだ名で呼びかけると、稲垣が思わず笑顔に。豊永に「案外ちょろい(笑)」と言われつつ「喜」の感情を取り戻した。

続いてのお題「怒」では、事前に稲垣のマネージャーに取材したエピソードを紹介していく。豊永が「このステージで発表していいのか? 声優人生がかかっているかもしれない」と不安がりながらも「8割優しいけど、2割本当に冷たい。たまに私に愛想笑いしているのバレてますよ」「ゲームのコントローラーを握ると性格が変わる。普段は出ないような口の悪さが出ていた」とエピソードを披露。稲垣が「おい誰だ! 誰だよ!(笑)」と声を荒らげる場面があったものの、無事に「怒」の感情が戻ってきた。稲垣が「あとで裏で……」と不穏なセリフを口にすると、豊永が「何もしないであげて!(笑)」と慌ててコーナーを締めくくった。

TOKYO MXブースでのイベントでは、「喜怒哀楽チャレンジ」の「哀」からスタート。ステージには稲垣の好物だという「桜バームクーヘン」が用意されており、「美味しそう」「お腹空きました」と稲垣が言葉を発する。目の前でMCが美味しそうに頬張る様子を見て「うわああああ」と泣き叫ぶ稲垣。「怒」の感情かにも思えたが「哀」の感情を取り戻すことに成功した。

最後のひとつ「楽」の感情を取り戻すためには、豊永からの「女子の誰もが楽しい気分になるような超絶イケメンセリフ」が必要だという指示が。豊永は「それって『楽』なんですか?こういうの苦手だから……」と考えた後、一言目は「こーのみん!」と、前ステージからの天丼で挑戦するが、反応はイマイチ。続いて現場でのエピソードを交えながら「最初あまり話しかけなかったのなんでだと思う? これ以上話すと好きになっちゃうと思ったから」と感情を込めて再度挑戦し、見事このチャレンジをクリアした。

稲垣は作品を楽しみにしているファンに向けて「日常だけどちょっと不思議な空気感のある作品です。登場人物が優しい世界なんです。次々にかわいらしい登場人物やロボットも出てきます! 本当にいろいろな感情を楽しめると思います」とアピール。豊永は「原作を知ってらっしゃる方は、この原作をどうアニメに?と疑問かもしれませんが、ぜひ楽しみにしてほしいです。ミーナが回を増すごとにどんどんかわいくなるんです! 日々のお仕事の疲れを癒してもらえたらと思います」とコメントした。

「僕の妻は感情がない」は7月にTOKYO MX、MBS、BS朝日で放送開始。監督を吉村文宏、シリーズ構成を広田光毅、キャラクターデザインをウクレレ善似郎が務め、アニメーション制作を手塚プロダクションが担当する。なお日活ブースでのイベントの様子は、YouTubeの日活アニメチャンネルにてアーカイブ配信中だ。

TVアニメ「僕の妻は感情がない」

TOKYO MX、MBS、BS朝日:2024年7月放送開始

スタッフ

原作:杉浦次郎「僕の妻は感情がない」(MFコミックス フラッパーシリーズ/KADOKAWA刊)
監督:吉村文宏
シリーズ構成:広田光毅
キャラクターデザイン:ウクレレ善似郎
アニメーション制作:手塚プロダクション
製作・著作:製作委員会は感情がない

キャスト

小杉タクマ:豊永利行
ミーナ:稲垣好

(c)2024 杉浦次郎/KADOKAWA/製作委員会は感情がない