「もののけ姫」の里山風景をイメージしたジブリパーク新エリア、タタラ場で炭火焼体験

乙事主をモチーフにした滑り台。

ジブリパークの第2期エリア「もののけの里」が11月1日にオープン。これに先がけ、本日10月25日にメディア向け内覧会が行われた。

2022年11月1日に愛知県の愛・地球博記念公園内に開園したジブリパーク。「もののけの里」は「もののけ姫」のエミシの村とタタラ場をモチーフに、和風の里山的風景をイメージしたジブリパークの新しいエリアだ。愛・地球博公園で里づくりに取り組む「あいちサトラボ」の区画に隣接しており、その美しい景観も一緒に楽しむことができる。ジブリパークの制作現場を指揮するスタジオジブリの宮崎吾朗監督は、同エリアについて「草木が主人公ともいえる、とてもいい風景が出来上がり、私はたいへん気に入っています」とメッセージを寄せた。

まず「もののけの里」で来場者を出迎えるのは、乙事主とタタリ神をモチーフにしたオブジェ。4本の牙を持つ巨大な白い雄の猪神・乙事主は全長約7.6m、高さ約3.4mの大きさでお目見えした。白い毛並みをカラフルなタイルや玉石で表現し、乙事主の迫力ある佇まいを堪能できる。また背中部分には滑り台が設置されており、小学生以下を対象に乙事主の背中に乗って遊ぶことも可能だ。一方、巨大な荒神・タタリ神のオブジェは全長約9m、高さ約2.8m。赤黒く毒々しいタタリ神の身体は黒い石とカラフルなタイルで彩られており、長い手足を地につけて鎮座している。さらにオブジェの近くには、エミシの村にある物見やぐらも建てられ、その一帯が「もののけ姫」の世界観を味わえるスペースだ。

そして「もののけの里」の中でも特に目玉となるのは、「もののけ姫」の中でエボシが率いる鉄を作る村・タタラ場をイメージした体験学習施設。草屋根が敷かれた大きな建物の中では、郷土料理・五平餅(ごへいもち)を七輪の炭火で焼く体験ができる。タレはくるみみそ・しょうゆ・ナポリタンの3種から好みの味を選ぼう。料金は1人税込1200円。またタタラ場の裏手には炭焼き小屋も設置され、実際に炭を焼く体験ができる。

また2005年の愛・地球博の頃に「サツキとメイの家」の隣に建てられた管理棟を移築した「もののけの里 休憩処」も。エリアの雰囲気にあわせ、石置屋根仕様になった売店で、作中でサンがアシタカに食べさせた干し肉を再現したジャーキー、タタリ神や乙事主のマスコットといったオリジナル商品のほか、ラムネ、レモネードなども販売される。

ジブリパークはスタジオジブリの世界を表現した公園として2022年11月1日にオープン。現在は「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアが営業中で、11月1日に「もののけの里」、2024年3月16日には「魔女の谷」の開園も控えている。入場チケットは日時指定の予約制で、毎月10日に発売。「もののけの里」への入場には「ジブリの大倉庫」とのセット券が必要となる。

(c)Studio Ghibli