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「ONE PIECE DAY’23」開催、田中真弓がアニメーターのこだわりに感涙「人生を見た」

尾田栄一郎「ONE PIECE」のあらゆるコンテンツが集結したイベント「ONE PIECE DAY’23」が、昨日7月21日から本日22日にかけて東京・東京ビッグサイトで開催。コミックナタリーではDAY2の模様をレポートする。

入口近くの「WELCOME ZONE」ではギア2からギア4までの形態のルフィを模った巨大フィギュアが来場客をお出迎え。会場中央部では、ギア5になったルフィの超巨大バルーンがメインステージを見下ろすように浮かんでいた。8月31日にNetflixにて独占配信される実写ドラマ「ONE PIECE」のブースには、ルフィ役のイニャキ・ゴドイを始めとするキャストの衣装や、ゴムゴムの実など実際に撮影で使われた小道具も展示されている。また、海賊王を夢見てフーシャ村から飛び出したルフィがさまざまな強敵との戦いの中から、ギア5の姿を得るまでの軌跡を複製原画やアニメの設定画、映像などでたどる特別展示「ROAD TO GEAR 5」もお目見えした。

ステージイベントにはルフィ役の田中真弓、ゾロ役の中井和哉、ナミ役の岡村明美、ウソップ役の山口勝平、サンジ役の平田広明が参加。登壇時に踊りながら現れ元気良く名乗る田中だったが、勢い余って立ち位置よりも前に出てしまい、挨拶をリテイクさせられる。今回のイベントでは観客の発声も可能に。ファンの歓声を浴びた中井は「みんなの歓声っていいですね、いろいろ心が洗われるようだ……」と浸り、「『ONE PIECE』は宴のアニメなので、バンバン盛り上がっていこう!」と声を張り上げた。

オープニングイベント内では、実写ドラマ「ONE PIECE」の最新映像と尾田によるコメントが解禁に。ドラマの仕上がりについてはキャスト陣全員が太鼓判を押し、岡村は「私たちはかつてゴーイングメリー号を見送ったという過去があるので、(映像の中で)ああ、メリーがいる!と。しかもドラマのメリーは口を開けているので、笑っているようですごくうれしかったです」とほほえんだ。アニメ版キャストの田中たちがドラマ版の吹き替えも担当することは既報の通り。山口はさまざまなキャラクターの再現度を称賛しつつも、自身が演じるウソップについて「(長い)鼻がないことにびっくり。でも吹き替え版のボイステストを受けたときに、ウソップ役のジェイコブさんがなんの違和感もなくウソップだったので、明美ちゃんに『鼻がないですね』って言われて始めて気が付いた」と語る。

山口が「映像を見て感じましたけど、サンジって『ONE PIECE』の中では2枚目なんですね」と意外そうにコメントすると、中井も「ついつい忘れがちになる」と同意し、担当キャストである平田ですら「俺もそうなんだよね」と述べる。平田は「これは尾田っちが悪いんだよ」とジョークを飛ばしつつ、「実写の吹き替えって大変といえば大変。アニメを20年近くやっていると独特の話すテンポができていて、実写で同じことを話しても言葉数が違ってくる。サンジのニュアンスを崩さないようにするのが大変だった」と苦労した点を明かした。続けて平田はゾロが寡黙なキャラクターであることから「実写のゾロもセリフが少ないから、中井くんはアニメでも実写でも楽してる」と中井に向けてチクリ。対する中井は「まあ、短いセリフでカッコよく見せるのはサンジさんには無理かもしれませんね?」と煽る。そのまま2人は作中のゾロとサンジを彷彿とさせる小競り合いを演じてみせ、自分の目の前でケンカをされている岡村が「私に被ってるの!あなたたち!」と割って入り、観客を笑わせた。

「ONE PIECE DAY スペシャルアテレコ!」では、キャスト陣が作中の名シーンに生で声を当てていく。観客はサンジが旅立つ場面のバラティエ従業員たちが歓声を放つ様子や、ルフィによる覇王色の覇気を浴びた海軍の倒れる動作などを楽し気に演じ、会場が一体になって生アテレコに挑んだ。終盤でワノ国編で描かれたカイドウとの対決シーンには、スペシャルゲストとしてお玉役の潘めぐみ、成長したモモの助役の下野紘も登場し、アテレコに参加。2人がアニメ「ONE PIECE」関連のイベントに登場するのは今回が初めてとなり、緊張していた様子。特に下野は「体から汁という汁が出そう」と語っていた。

現在アニメのワノ国編は佳境を迎えており、潘と下野はそれぞれワノ国編で印象的なシーンを挙げていく。潘はお玉が人生で初めてのおしるこを食べて喜ぶシーンを選び「お玉の誕生日のことで、その日にルフィの兄貴たちに出会えて、彼にエースの姿を重ねて、これからお玉たちがお腹いっぱい食べられる国にしてやるって約束してくれたんです。もし本当にカイドウをやっつけて、ワノ国をそんなふうにしてくれたのなら、あの日はお玉のなかでも人生で最高の日だったんじゃないかなと思います」と語る、また、現場でのエピソードとして潘は「あの回ではお玉が大切に取っておいたお米をルフィにあげるんですが、(現場では)私がお腹を鳴らしてしまって……。田中さんが松茸を炊き込んだおむすびをそっとくださったんです。このご恩は一生忘れないでやんす!」と田中に向かって頭を下げた。

下野は生アテレココーナーでもお題になった、モモの助が鬼ヶ島の落下を食い止める決意を固めるシーンをピックアップ。理由として「高校生から読ませていただいている『ONE PIECE』という声優として関わることができてうれしかったです。でもたくさんの方が大好きな作品ですし、折笠愛さんが小さいモモの助を演じていらっしゃって、その分思いも詰まっているし、どうやって演じていこうかなと思っていました。大人になったモモの助が出てきてから間もないことだったので、折笠さんが演じた回想シーンの声を聞きながら彼の気持ちになって演じました。勝手にバトンを受け取らせていただいた気分で、感無量なシーンです」とコメントした。

続いて、ハイレベルな作画がファンの間で話題を読んだ第1062話「覇王の三刀流!ゾロVSキング」について、制作の裏側を紹介するコーナーに。ゾロとキングの作画を担当した海外のアニメーターと、撮影を担当した東映アニメーション撮影部スタッフが制作の裏側をつづるコメントが読み上げられた。キングが火龍皇を放つシーンでは彼の幼少期からの成長過程が一瞬のうちに映し出されることや、火龍皇の作画には10時間もの時間がかかることが明かされ、キャスト陣は該当シーンの原画を見ながら感嘆の声を挙げる。また、ギア5状態になったルフィのアニメ初公開日が8月6日に決定し、新映像も披露された。田中は「本当にクオリティが高いというか絵を描く人の熱さが見られてよかった」と目を潤ませ、「私、絵を描くことについて疎いので、なおさら感動しました。人は誰かが人生のなかで捧げてきた時間を見せられたときに心を打たれるんだなって思って、今回アニメーターさんたちの人生を見た気がします」と述べた。

最後に田中はドラマやアニメ、グッズの新情報が多数公開されたステージイベントを振り返り、「今まだ朝なんだって思いました。濃過ぎて23時ぐらいの感じ! こうしてここに来てくださった皆さんや、先ほどのアニメーターさんなど、今日ほどいろんな人の人生を見たと感じたことはない。本当にありがとうございました」と挨拶。「『ONE PIECE DAY』に来てくれたみんな、配信で見てくれたみんなは、俺の仲間だ!」と叫び、ステージを後にした。