ベルアラートニュース

カネコアツシのオリジナル作品集う個展が伊勢丹新宿で、作家在廊日も

カネコアツシの個展が、7月26日から8月1日まで、東京・伊勢丹新宿店本館6階のアートギャラリーにて催される。

今回はカネコによるオリジナルアート作品のみの展覧会。タイトルは「No Time to Dye(=髪を染める暇もない)」で、髪の毛を染める時間もお肌のケアをする時間も犠牲にして、世界中に蔓延るファシストたちと戦い続けるスーパーヒロインたちを描いた「No Time to Dye When Fighting Fascists」シリーズを中心に、トータル約30点の作品が展示される。また殺伐とした現代社会の常識や枠組みからはみ出すように浮遊し始めた人々を描いた「Floating People」シリーズ、ミュータント化していく若者たちの日常の何気ない一瞬を描いた作品群が並ぶ。

展示および販売される作品は、カネコがデジタル上で描画した原画を最新の印刷技術を駆使して忠実に出力した、高精細なジクレープリント。作品はこの個展のために描き下ろされ、「傑作しか発表したくない」というカネコの強い意思により厳選された。入場料は無料。作家在廊日は7月26日、29日、30日、8月1日となる。

カネコアツシコメント

No Time to Dye When Fighting Fascists
“ファシストと戦っていると髪を染めてる暇もない”

世界を見渡しても、極く身近なところにも、
世の中はファシストのクソ野郎でいっぱい。

スマホに、電車に、職場に、取引先に、役所に、
コンビニに、夜道に、交番に、
家庭にも、実家にも、
信頼していた友達の中にさえ。

自分を守るヒーローは自分自身。
戦いは日々果てしなく続き、
疲れ果て、
髪を染めてる暇もない…。

この個展のタイトルになっているシリーズ、
No Time to Dye When Fighting Fascistsは、
こんなストーリーの断片として描きました。

マンガ家の僕にとって絵を描くこととは、
即ち「物語を描く」ことです。
今回、自分の絵というものに向き合うに当たり、
これまで続けてきたことのその先にあるもの、
マンガ家としての時間が僕の中に培ってきたであろう何かを、
真っ直ぐそのままに表現してみたいと思いました。

これらの絵はそれぞれが物語の断片であり、
僕という人間の物語の断片でもある訳です。

カネコアツシ

カネコアツシ個展「No Time to Dye」

日程:2023年7月26日(水)~8月1日(火)
時間:10:00~20:00(最終日は18:00まで)
会場:東京都 伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー
料金:無料