西村ツチカ「北極百貨店のコンシェルジュさん」が、今秋アニメ映画されることがわかった。監督は板津匡覧、アニメーション制作はProduction I.Gが担当する。あわせてティザービジュアルも公開された。
「北極百貨店のコンシェルジュさん」は、お客様はすべて動物という不思議な百貨店を舞台に、新人コンシェルジュ・秋乃が、ひと癖もふた癖もあるお客様の悩みに寄り添い、解決のために奔走するファンタジー。ビッグコミック増刊号(小学館)で発表され、単行本は全2巻が刊行された。2022年には、第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。
板津監督は、「ボールルームへようこそ」でTVアニメ初監督を務め、今作で劇場版アニメの監督に初挑戦する。もともと原作の大ファンだった板津監督が映像化を切望し、その熱意を受け取ったProduction I.Gのアニメーションプロデューサーとともに企画がスタートしたという。板津監督は「困難を象徴する多彩な動物たちを、原作そのままのシンプルな絵作りと繊細なディテール、豊かなアニメーションで描くことを目指して制作しました」とコメントを寄せた。脚本は劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」、TVアニメ「後宮の鳥」のほか「忘却のサチコ」などTVドラマも手がける大島里美。大島からもコメントが到着している。
あわせて公開されたティザービジュアルは、呼び鈴を手に、北極百貨店のショーウィンドーから笑顔を見せる秋乃を中央に捉えたもの。店内で買い物をする動物たちや、店の外からショーウィンドーを覗くスーツ姿のペンギン・エルルも描かれた。
板津匡覧(監督)コメント
大好きな西村ツチカ作品を映像化できて光栄に思っております。
「他者と関わることの困難」
主人公、秋乃が体験するのは多くの人が直面する課題だと思います。
困難を象徴する多彩な動物たちを、原作そのままのシンプルな絵作りと繊細なディテール、豊かなアニメーションで描くことを目指して制作しました。
多くの方に見ていただけると嬉しいです。
日常の困難に向かう大人たち。
動物が大好きな子供たちにも。
大島里美(脚本)コメント
北極百貨店を訪れるどこか他人には思えない動物のお客様たち。
お客様に寄り添い、精一杯もてなそうとする新人コンシェルジュさん。
楽しくて、不思議で、あたたかくて、考えさせられる。
この映画を観て、大切な誰かや自分を想って、笑顔になっていただけたら、とても嬉しいです。
アニメ映画「北極百貨店のコンシェルジュさん」
2023年秋公開
スタッフ
原作:西村ツチカ「北極百貨店のコンシェルジュさん」(小学館「ビッグコミックススペシャル」刊)
監督:板津匡覧
脚本:大島里美
アニメーション制作:Production I.G
配給:アニプレックス