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ORANGE RANGEの楽曲題材にした朗読劇開幕、伊藤静・小松昌平らが等身大の群像劇を届ける

朗読劇「-音読 Stage- Story of Songs」の第1弾「-音読Stage- Story of Songs Track1 ORANGE RANGE」が、本日2月8日に東京・ヒューリックホール東京で開幕した。本記事では初日公演の模様をレポートする。なおストーリーのネタバレが含まれるため、未鑑賞の人はご注意を。

「-音読 Stage- Story of Songs」は、アーティストの楽曲を題材にしたオリジナルストーリーを展開する朗読劇。第1弾ではORANGE RANGEの楽曲群を題材に、演出家・脚本家の元吉庸泰と若手脚本家が物語を紡ぎ、声優陣が朗読を行う。初日公演には伊藤静、茅野愛衣、小松昌平、小溝七夢、日高里菜、緑川光、向野存麿の7人が出演。本日の演目には「上海ハニー」「ミチシルベ~a road home~」「キズナ」が選ばれた。

朗読劇前には、キャストによるビフォアトークをお届け。小溝からORANGE RANGEで好きな曲を尋ねられると、日高は「世代でした!」と答え、楽曲「花」を挙げる。緑川は小溝が初MCを務めていることに触れ、「(このステージを鑑賞した)みんながラッキーになるから売れてね!」と言い、会場の笑いを誘った。トーク後は夜空に広がる星のような演出が用いられ、オープニング「アスタリスク」がスタート。「-音読 Stage- Story of Songs」の世界観を、7人それぞれの個性が光る語りで紹介していく。

第1幕となる「上海ハニー」では、同じ高校の野球部に所属する、小溝演じるタカ、向野演じるダンが、夏の海辺を舞台に、2人の女の子をナンパする妄想シーンが展開される。日高演じる女の子をユリ、茅野演じる女の子をリサと勝手に名付け、あの手この手とさまざまなシチュエーションを思い描くタカとダン。小溝と向野は身振りも加え、コミカルな演技で観客を惹きつける。途中、野球部員・カズト役で緑川、マネージャー・マキ役で伊藤が登場。カズトとマキのデートシーンを見せつけられたタカとダンは、2人の女の子に声をかけるも、彼女らは上海から来たと判明。タカとダンは上海人である2人をなんと呼ぼうかと揉め、最後にタカが「例えばそうだな、上海ハニーとか?」と提案したところで、第1幕は終わりを迎えた。

第2幕「ミチシルベ~a road home~」では、伊藤演じるとある女性、小松演じる女性に相談を持ちかける男性、茅野演じる男性のファンにスポットが当てられる。男性は29歳までの10年間、緑川演じるギターらとバントを組み、いつか武道館のステージに立てることを夢見て活動。しかし、年齢の壁や彼女の妊娠、母の病気などの事情により活動を断念せざるを得なくなり……。小松はこれまでの自分が正しかったのかと苦悩する男性の姿を見事に表現し、伊藤は冷静ながらも、どこか包容力を漂わせる大人な女性の姿を演じ切った。

第3幕「キズナ」は小松演じる「僕」の、アメリカに留学した48カ月を描く物語。茅野演じるママ、伊藤演じる僕の彼女・ちーちゃん、向野演じるお兄ちゃん、日高演じるおばあちゃん、小溝演じる僕の友人・ヨシとの電話でのやりとりが繰り広げられる。第2幕の大人の女性とは打って変わって、伊藤は遠距離恋愛に悩む等身大の学生を好演。日高は包容力を感じさせる演技で魅了した。「-音読Stage- Story of Songs Track1 ORANGE RANGE」は本日から12日まで、東京・ヒューリックホール東京で開催。2月10日19時公演および、2月11日11時公演、15時30分公演、19時30分公演が、DMM TV独占でライブ配信される。

「‐音読 Stage-Story of Songs Track1 ORANGE RANGE」

日程:2023年2月8日(水)~12日(日)
会場:東京都 ヒューリックホール東京
演出:元吉庸泰
脚本:三浦香、谷碧仁、福田響志
題材楽曲:「花」「おしゃれ番長 feat.ソイソース」「ミチシルベ~a road home~」「以心電信」「キズナ」「上海ハニー」
出演者:赤羽根健治、石川界人、伊瀬茉莉也、伊藤静、梅田修一朗、大久保瑠美、岡本信彦、小野友樹、折笠富美子、海渡翼、加隈亜衣、金元寿子、神尾晋一郎、茅野愛衣、河西健吾、久保ユリカ、熊谷健太郎、黒沢ともよ、小清水亜美、小西克幸、小林ゆう、駒田航、小松昌平、小溝七夢、佐藤利奈、下地紫野、白石涼子、新祐樹、高橋英則、田中美海、田丸篤志、てらそままさき、堂島颯人、中島愛、中島ヨシキ、中原麻衣、名塚佳織、夏吉ゆうこ、浪川大輔、西尾夕香、西本りみ、野島健児、畠中祐、濱健人、浜田賢二、林勇、潘めぐみ、日岡なつみ、日笠陽子、日高里菜、平川大輔、保住有哉、本渡楓、増元拓也、松岡禎丞、松岡由貴、水中雅章、緑川光、三宅健太、向野存麿、村田太志、森田成一、山下七海
※出演者は公演ごとに異なる。