今日は何の日?~マンガで覚えるたのしい記念日~ 第20回 11月30日は「オートフォーカスカメラの日」

「オートフォーカスカメラの日」ヘッダー

カレンダーを見ると「○○の日」と書いてあり、その日が何かの記念日になっていると気が付くことがあります。何かの日だと知るだけで、ちょっと今日が特別に感じて何かしたくなるもの。そんなときは、記念日に関係したマンガを読んでみるのはどうでしょう。本日11月30日は「オートフォーカスカメラの日」にちなんで、オートフォーカスカメラが出てくるマンガを紹介します。

文・構成 / コミックナタリー編集部

ゆうきまさみ「究極超人あ~る」(小学館)

あーるが合宿に持ってきた自作カメラは、驚きのオートフォーカス(?)。

問題行動をすぐ起こし、いつも騒動の中心にいることから生徒会に目を付けられている部活・光画部に、アンドロイドの転校生あーる・田中一郎が入部したことから始まるにぎやかな高校生活を描いた「究極超人あ~る」。トラブルメイカーの光画部だが、そのメインの活動はカメラを使って写真を撮る写真部のような内容になっている。単行本4巻(少年サンデーコミックス版)に収録されているエピソード「いよいよ春合宿」では、マラソンをしながら撮影の練習をする強化合宿が実施され、その合宿にあーるが持ってきたカメラは、自作ながらなんとオートフォーカスを搭載した優れもの。撮りたいものをファインダーの真ん中に合わせ、シャッターボタンを一段押し込むと赤外線が出るはずが、カメラからはとんでもないものが発射され……!?

「究極超人あ~る」4巻(少年サンデーコミックス) – 小学館
「究極超人あ~る」完全版4巻(ビッグコミックス) – 小学館

しろ「カメラ、はじめてもいいですか?」(少年画報社)

富士フイルムX-T20×初心者女子!「ヤマノススメ」作者のカメラ作品

やりたいことが何も見つからずむなしい日々を過ごしていた女子高生・池田ミトは、カメラが趣味のオシャレでカッコいい女性・チサトに憧れて写真に興味を持つ。お古のカメラ・富士フイルムX-T20を譲ってもらうも、撮影の仕方がわからないというミトを安心させるため、チサトがした説明は「ファインダーを覗いて」「シャッターボタンをちょっと押すとピントが合うから」「あとは“これだ”ってタイミングでボタンを押し込むだけ」。オートフォーカスの便利さを端的に表現したこのセリフは、「写真ってピントとか合わせるのがむずかしそう」という初心者がまず思い浮かべるであろうカメラへのハードルを一気に下げてくれる一言だ。“アウトドア初心者×山登り”の組み合わせを描きヒットを記録した「ヤマノススメ」のしろ。「カメラ、はじめてもいいですか?」は、その作者によるもうひとつの“ニッチ趣味×素人少女”を描いた物語だ。

「カメラ、はじめてもいいですか?」 – 少年画報社

六本木綾「オート・フォーカス」(白泉社)

ビッグミニを持った女子高生が「HIROMIXのマネ?」と言われ……。

母親から譲り受けたカメラを使っていたが壊れてしまい、新しいカメラがほしいと思う女子高生・美和。そんな壊れたカメラで撮っていた写真を、フリーマーケットでカメラを売っていた少年・陸に見られた彼女は「HIROMIXのマネ?」と言われてしまい……。美和が使っているコニカのビッグミニはずばり陸が言い当てたように、女子高生写真家として有名だったHIROMIXが使用していたコンパクトカメラ。作中では壊れてピンぼけ写真しか撮れなくなっているが、オートフォーカスを搭載しており、押せば写るという簡単さとコンパクトなボディで一世を風靡した。青春時代にビッグミニを使用していた人は、親のお古として登場することに感懐を抱かずにいられないはず。

「オート・フォーカス」 – マンガPark