「幾多の北」がオタワ国際アニメーション映画祭の長編部門でグランプリに

「幾多の北」ポスタービジュアル

山村浩二監督によるアニメ映画「幾多の北」が、第46回オタワ国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門でグランプリを受賞した。

オタワ国際アニメーション映画祭は1976年に始まり、カナダの首都・オタワで毎年開催されている北米最大規模のアニメイベント。日本の作品ではこれまで、湯浅政明監督による「夜は短し歩けよ乙女」や、大橋裕之のマンガを岩井澤健治監督が映像化した「音楽」が長編コンペティション部門のグランプリを受賞している。「幾多の北」では具体的な元凶は描かれないが、何らかの原因で人生が立ち行かなくなった人々の姿が描かれている。なお同作はアヌシー国際アニメーション映画祭でコントルシャン部門賞、第25回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で優秀賞も受賞した。

また第46回オタワ国際アニメーション映画祭では、和田淳監督の「半島の鳥」が短編コンペティション部門のグランプリを受賞。榊原澄人監督の「飯縄縁日」がベストノンナラティブ賞に輝いた。