舞台「男水！」で腹筋が1番キレイなキャストは？公開稽古＆囲み取材でトーク

2017年4月17日2017年4月17日 editor

「男水！」公開稽古より。 (c)男水！製作委員会

木内たつや原作による舞台「男水！」の公開稽古が、本日4月17日に都内にて行われた。

「男水！」は都立高校の弱小男子水泳部を舞台にしたスポーツマンガ。1月から3月にかけて放送されたドラマ版のメインキャストと同じ役者たちが、舞台にも出演することで話題を呼んでいる。

本日行われた稽古では、主人公たちが所属する東ヶ丘高校と水泳の名門・龍峰高校の合同記録会のシーンを披露。舞台の上手と下手に配置された台は、プールのスタート台や両校の応援席として使用される。2つの台に挟まれた舞台の中央では、佐藤永典演じる滝結太と黒羽麻璃央演じる仁科譽のフリー対決や、宮崎秋人演じる篠塚大樹、安西慎太郎演じる藤川礼央、齊藤教兵演じる市村真幸の白熱したレースがお披露目された。キャストたちは脚本・演出の吉谷光太郎とともに、動きの流れや段取りを入念にチェックしていった。

公開稽古の後には囲み取材が行われ、榊秀平役の松田凌をはじめとするメインキャスト10名が参加。松田は「素直な気持ちを言うと、僕は『男水！』という原作が大好きです」と作品への思いを明かし、「その気持ちは応援してくださっている皆さんと変わらないと思います。そういった気持ちを忘れずに、この作品をしっかりと舞台で表現したい。最前列のお客様から最後列のお客様まで楽しんでもらえるように、キャスト、スタッフ一同尽力します」とファンの期待を煽った。

宮崎は「毎日、1シーンずつ丁寧に作っています。演出の吉谷さんとキャストのみんなとディスカッションしながら、いいものを作ろうと一丸となって進めている最中です」と舞台を作り込んでいることをアピール。続けて「篠塚は正直、掴みづらい役でした」とドラマ版を振り返り、「ドラマはドラマでひとつの形を提示できたと思うので、舞台にあたってもう1度ゼロから篠塚と向き合って、篠塚の人物像を再構築できたらと思います」と篠塚への思いを口にした。

安西は「こうしてまた『男水！』という作品に出られることを幸せに思います」とうれしげな様子。「この気持ちを舞台上で表現して、お客様にしっかり届けたい。藤川の新たな一面や可能性を見せられるようにがんばります」と語った。小澤廉は自身が演じる平光希を「知れば知るほど怖い部分もあるが、熱い闘志を内に秘めている魅力的なキャラクター」と表現し、「原作の平を自分の身体に宿して、惹きつけられるような演技ができれば」と意気込む。また神宮一虎役を務める池岡亮介は「舞台上に水はないですが、想像力をかきたてるようなパフォーマンスを披露したいです」と決意を述べた。

「原作ファンの方も楽しめる作りになっていると思います」と語るのは、東ヶ丘のマネージャー・小金井晴美役の赤澤燈。「舞台ならではの表現の仕方を楽しみにしていてください」と笑顔を見せる。さらに佐藤は「心を込めて稽古して、熱いものを届けたい」、続く東ヶ丘のコーチ・川崎亮也役の廣瀬智紀は「愛を持って演じさせていただいています。役をまっとうして、しっかりと川崎の人間像を立ち上げたい」とそれぞれコメントした。

黒羽は「龍峰は女子マネージャーを募集しているので、マネージャーになった気持ちで劇場に来てもらえれば」とにっこり。原田ダニエル役を演じる神永圭佑は、ドラマ版には登場しなかった原作シーンが盛り込まれていると明かし、「皆さんの期待を上回れるようにがんばります」と自らプレッシャーをかける。

キャスト陣は、ストロークのみで表現されるレースシーンについて次々と口にする。佐藤が「今日少しフリーを泳ぐシーンをやったんですが、（ストロークを）エアーでやるのは地獄でした」と述懐すると、黒羽も「実際に水中で泳いでるほうが楽でしたね」と頷いた。さらに筋トレの話題になると、「腹筋が1番キレイなのは（赤澤）晴美ちゃん」「佐藤くんは筋トレとして岩盤浴に通っている」というエピソードも飛び出した。

取材の締めくくりは松田。「今このメンバーが集まって『男水！』を上演できるというのは、すごく貴重なことだと思うんです。今日みんなが話した意気込みが嘘ではなかったと証明できる自信があるので、ぜひ劇場に足を運んでください」とファンにメッセージを送った。舞台は5月11日より東京・シアター1010、5月24日より大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。