映画「極主夫道」玉木宏が松本まりかの広島弁を称賛「虎春は非常にキュート」

左からくっきー!、松本まりか、古川雄大、玉木宏、川口春奈、玉城ティナ、安達祐実。

おおのこうすけ原作による実写映画「極主夫道 ザ・シネマ」の公開記念舞台挨拶が本日6月4日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、龍役の玉木宏、美久役の川口春奈、酒井タツキ役の古川雄大、大前ゆかり役の玉城ティナ、虎春役の松本まりか、白石役の安達祐実、謎の老舗スーツ屋の店主役・くっきー!(野性爆弾)が登壇した。

2020年放送のドラマを経て、去る6月3日に封切られた「極主夫道 ザ・シネマ」。“不死身の龍”と呼ばれた元極道の専業主夫・龍を軸に描かれるアットホーム任侠コメディだ。玉木は「ゲストで(近藤役の)吉田鋼太郎さん、松本まりかさん、安達祐実さんに参加していただいたおかげで作品のスケール感が大きくなったんですね。中でも虎春役を演じた松本さんとのシーンは印象に残っていて、広島弁をしゃべっている虎春が非常にキュートで、この作品に華を添えてくれました」と話す。そんな玉木の言葉に応えて松本はアドリブで広島弁を披露しようとするも「龍……いいこと……言うじゃのう。……だめですね(笑)」とはにかみ、玉木は「方言の難しさはあるよね」とフォローしていた。

続いて川口も「すべては美久の被害妄想から、大きな勘違いからいろいろ(始まるが)……虎春さんがいたから龍ちゃんへの愛情を再確認できたり、家族の絆を感じられて。虎春さんが愛くるしくて、恋する乙女同士のシーンをたくさん撮れたんじゃないかなと」と松本を称賛。一方の松本も「春奈ちゃんと対峙したときに、この方はなんてコメディエンヌなんだろうと思ったんです。素晴らしいなと。観ていて面白いですし、弾け方がチャーミングなんですよね」「春奈ちゃんのコメディエンヌっぷりをずっと観察して『こうやって面白くやるんだ』と勉強させていただきました」と川口を称えた。

古川は吉田との撮影について「(吉田が)使えるか使えないかわからないギリギリのラインのアドリブを連発されていて。笑いを堪えるのに必死だったんですけど……本編を観たら全カットでした」と裏話を披露し、客席の笑いを誘う。玉城は「(ゆかりは)なかなか喫茶店の中から出られないキャラクターだったんですけど、今回は盆踊りのシーンで浴衣を着させてもらって、撮影中もお祭り気分で楽しみました」と述懐。雅役の志尊淳との掛け合いについては「ちゃんとリアクションを返してくださるので安心して殴れるというか、パンチできる(笑)。志尊さんと作り上げた空気感はスクリーンにも出ているんじゃないかなと思います」と話した。

松本は元レディースである虎春を演じるにあたり本物の元レディース総長に会ったとのこと。「レディース総長のパブリックイメージってあるじゃないですか。でも実際のところはどうなのか? ということを知りたくて、ヤンキー座りのこととか、実際はどのくらいのテンションでオラー! という怒号を飛ばすのかとか、自分が持っているイメージとリアルの差をいろいろ聞きましたね」と明かす。保育園の延長である白石役を演じた安達は「撮影では皆さんがすごい大きな声で怒鳴っていらっしゃって、ワーワー言っているのを最後に私の怒鳴りで止める場面が多かったので、喉を心配しつつも全力でやらせていただきました」とコメント。キレるシーンを演じるうえでのこだわりについては「本当は優しさがあって子供を思う気持ちが強い先生なので、そこは大事にしながら、でも面白いシーンになればいいなと心がけました」と述べた。

またくっきー!が演じる役はセリフの終わりだけが決まっており、それ以外の部分はすべてアドリブで演じたとのこと。「無我夢中でアドリブの箇所を泳いだという感じですよ」と語るくっきー!に、玉木は「圧倒されてました、僕らは。すごく楽しい時間でした」と称賛の言葉を贈る。撮影が別だったため、くっきー!の出演シーンを後から映像で観たという川口は「最初に観たときガハガハ笑って。『本当に変態だなこの人は』と思いながら(笑)。くっきー!さん大好き! 本当に変態!」と笑顔。するとすかさずくっきー!も「俺も好きー!」とラブコールに応じていた。

終盤にはそれぞれが「この夏パワーアップしたいこと」をフリップで発表するコーナーも。「流しそうめん」「筋トレ」「ビアガーデンで1人飲み」など、今年の夏にやりたいことを思い思いに語っていた。そして最後には玉木が挨拶。「この数年、中々窮屈な時間を過ごした方も多いと思いますので、純粋にたくさん笑っていただきたいなという思いを込めて作った映画です。ご家族やお友達を連れて、ぜひまた劇場に足を運んでいただければと思います」と観客にメッセージを贈り、舞台挨拶を締めくくった。

(c)2022「極主夫道 ザ・シネマ」製作委員会