手塚治虫によるSFアクション「サンダーマスク」が連載時仕様のオリジナル版に

「サンダーマスク」第1話の扉絵。

手塚治虫「サンダーマスク 《オリジナル版》」が、3月中旬に復刊ドットコムから発売される。

同名の特撮TVシリーズとのタイアップ企画として、放送と同時期の1972年から1973年にかけて週刊少年サンデー(小学館)で連載された「サンダーマスク」。宇宙の歴史を記した“バイブル”の謎を巡り、サンダーマスクが活躍するSFアクションだ。作中には手塚自身が語り手的な役割で登場。特撮TVシリーズの制作事情から連載終了となり、手塚が残したカラーイラストは連載第1回の扉絵1枚のみとなった。

「サンダーマスク 《オリジナル版》」は連載初出時に準拠した形で刊行。全扉絵が収録されるほか、予告やカット類も初再録される。なお手塚プロダクションに保存されているオリジナル原稿から新規製版したため高画質に。サイズは初のA5判で製本される。

また巻末ギャラリーや図録のほか、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「マイティジャック」などのSF造型を手がける成田亨によるサンダーマスクのプロトデザイン画を収録。また成田亨の息子・成田カイリの語り下ろしインタビューや、SF特撮作品に造詣の深い金田益実氏による特撮TVシリーズについての考察文も掲載予定だ。復刊ドットコムで購入した人には、先着で「サンダーマスク」の複製原画がプレゼントされる。

(c) 手塚プロダクション