坂口尚「石の花」が復刊、第二次大戦中のユーゴスラビアを舞台にレジスタンスの少年を描く

「石の花」1巻

坂口尚「石の花」が復刊。本日1月20日、KADOKAWAの青騎士コミックスより、1巻から3巻までが同時発売された。

物語は1941年のユーゴスラビア、スロヴェニア地方東北部のダーナス村から始まる。村の少年クリロ、そしてその同級生の少女フィーは穏やかに暮らしていたが、クラスメイトと鍾乳洞を見学に訪れたある日の帰り道、ドイツ軍機が現れてクリロたちを銃撃。クリロは運良く生き延びるが、村はすでにドイツ軍に制圧されていて戻れない。活動家の兄を追って村を出た彼は、やがてゲリラ組織に身を投じていく。一方、出発が遅れたことで難を逃れていたフィーも、ほかの村人たちと強制収容所に送られてしまい……。

1983年から月刊コミックトム(潮出版社)で発表された作品で、今回の復刊にあたっては新潮社から刊行された「新版・石の花」を底本に再編集されている。なお4巻と5巻は2月19日に刊行予定。