「鹿の王」堤真一が声優初挑戦を迷った理由は「落合福嗣くんの話を聞いていて…」

劇場アニメ「鹿の王 ユナと約束の旅」の完成披露イベントより。左から杏、堤真一、竹内涼真、安藤雅司監督。

劇場アニメ「鹿の王 ユナと約束の旅」の完成披露イベントが、本日1月17日に東京・イイノホールで開催された。

上橋菜穂子の小説を原作とする「鹿の王 ユナと約束の旅」は、世界を侵食する謎の病から生き延びた孤独な戦士・ヴァンと、彼が拾った幼い少女・ユナ、そして謎の病の治療法を探す天才医師・ホッサルを描くファンタジー。完成披露イベントにはヴァン役の堤真一、ホッサル役の竹内涼真、抗体を持つ者を追う狩人・サエ役の、監督の安藤雅司が登壇した。

数々の映像作品に出演してきた堤だが、声優の経験はこれが初めて。「オファーはうれしかったんですが、もしやるなら『何回NGを出してもいいような環境でやらせてください』とお願いしました。声優の落合福嗣くんと知り合いで、彼は『簡単だ』と言うんですが、いかにその仕事が難しいかっていうのをわかっていたので、あまりにご迷惑をおかけするようだったらお断りしたほうがいいのかなとも考えていました」と不安を明かし、実際に演じてみての感想を「僕には(アフレコは)2度とやりたくないくらい難しかったです」と率直に述べる。

竹内もアニメ映画の声優は初挑戦。アフレコへ臨むにあたり「ホッサルの人となりや、彼が何を求めて生きているのか。あの美しいビジュアルから(観客が)聞きたい声はなんなんだろうということを考えました」と話す。原作小説の大ファンで、上原と対談経験もあるは、オファーを受ける前に「私、サエで大丈夫ですか?」と上橋に電話で確認を取ったそう。そして上橋の「ぜひ」という返答を聞いたうえでサエ役での出演を決めたことを語った。

お気に入りのシーンをフリップで紹介する場面では3人全員が、ヴァンがともに旅する鹿の飛鹿(ピュイカ)を挙げる。竹内は「瞳も素敵ですし、気付いたら懐に入ってくる親しみやすさがあります。安藤さんが描く動物というものは本当にすごいですね」と絶賛。安藤は多くの動物が登場する「もののけ姫」で作画監督を務めた経験が今作で役に立ったそうで、「動物を描くうえで難しいのは、どれぐらい擬人化していいのか。親しみやすいと言いながらも動物。動物ならではの距離感や自然の挙動があって、“感情”と言っても人間とは違う感情で動いてる。そこの微妙なニュアンスにこだわったので、皆さんにどう感じていただけるか楽しみです」と話した。

最後に堤が登壇者を代表して挨拶。「ファンタジーやサスペンスなど、いろんな要素がある作品。そして明るく、力をもらえる作品になっていると思います。今この時期こそに観てほしいです。単純な話ではなくて、いろんな価値観が描かれ、それぞれの立場で共感できるものがあると思うので、より多くの方に観ていただきたい」とアピールした。

劇場アニメ「鹿の王 ユナと約束の旅」

2022年2月4日(金)公開

声の出演:堤真一、竹内涼真、、木村日翠、安原義人、桜井トオル、藤真秀、中博史、玄田哲章、西村知道
原作:上橋菜穂子「鹿の王」(角川文庫)
監督:安藤雅司、宮地昌幸
脚本:岸本卓
キャラクターデザイン・作画監督:安藤雅司
コンセプトビジュアル:品川宏樹
美術監督:大野広司
色彩設計:橋本賢
撮影監督:田中宏侍
音響監督:菊田浩巳
音楽:富貴晴美
制作スタジオ:Production I.G

(c)2021「鹿の王」製作委員会