「うる星やつら」完全新作でTVアニメ化!あたる役は神谷浩史、ラム役は上坂すみれ

TVアニメ「うる星やつら」ティザービジュアル (c)高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会

高橋留美子「うる星やつら」が、完全新作としてTVアニメ化されることが決定。原作から選び抜かれたエピソードが、全4クールにわたりフジテレビの「ノイタミナ」枠ほかで放送される。

「うる星やつら」は世にもまれな凶相の持ち主である高校生・諸星あたると、宇宙から舞い降りた“鬼っ娘”の美少女・ラムが出会うことから始まるラブコメディ。1978年から1987年にかけて週刊少年サンデー(小学館)で連載され、1981年から1986年にかけて古川登志夫が諸星あたる役、平野文がラム役のTVアニメが放送された。

完全新作のTVアニメは、小学館創業100周年を記念して制作されるもの。諸星あたる役は神谷浩史、ラム役は上坂すみれが務める。監督は「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」を手がけた高橋秀弥と木村泰大、シリーズ構成は「はたらく細胞」の柿原優子、キャラクターデザインは「おそ松さん」や「映像研には手を出すな!」の浅野直之、アニメーション制作は 「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズや「はたらく細胞」のdavid productionが担当。第1期は2022年放送予定だ。

キャストやスタッフの発表と併せて、ティザービジュアルとティザーPVも公開された。ティザーPVでは線画だったイラストが徐々に輪郭を持ち、最後はひざを抱えたラムが映し出されていく。その間、神谷演じるあたると、上坂演じるラムが「ラム!」「ダーリン!」とさまざまな声色で掛け合うという内容に。また神谷とあたる、上坂とラムが並び、一緒の空間にいるかのような“リンクビジュアル”もお披露目された。

TVアニメ化にあたり、高橋からコメントと直筆のお祝いイラストが到着。「シナリオも面白く、高橋、木村両監督がどのように映像化してくださるのか、すごく楽しみです。昔ファンだった人も、「うる星やつら」を知らない人も楽しめる作品になると思いますので、ぜひご覧ください」とメッセージを贈った。神谷は「僕は古川登志夫さんの演じるどこまでも軽薄で無責任なあたるが大好きなんです。その思いと今まで培ってきた声優としての技量全てを持って、新しいあたるを作っていけたらと思っています!」と、上坂は「本当に本当にすごいキャラクターなので、演じるのはかなりプレッシャーや緊張がありますが、軽やかに空を舞うラムちゃんの天真爛漫な表情を楽しみながらお芝居できれば、と思います!」と意気込んだ。さらに古川と平野から「うる星やつら」への思いと、新キャストの2人に向けたメッセージも寄せられた。

なおアニメの公式Twitterアカウントでは、神谷と上坂のサイン入り年賀状風ポストカードが当たるキャンペーンを実施。サンデーうぇぶりでは「うる星やつら」の1巻から10巻までの無料配信が行われる。

高橋留美子コメント

あけましておめでとうございます。寅年に「うる星やつら」を再びアニメ化していただく事になりました。
キャラデザは「おそ松さん」の浅野直之さん。「おそ松さん」は大好きで欠かさず見ていたので、とても嬉しいです。
40年前の「うる星やつら」も古川登志夫さん、平野文さん始め、最高の声優さん達に演じていただき恵まれた作品でした。今回も、あたるの神谷浩史さん、ラムの上坂すみれさん、そして他のキャラ全員、主役級の声優さん達で、豪華さに驚いています。視聴者の皆様、ご期待ください。
シナリオも面白く、高橋、木村両監督がどのように映像化してくださるのか、すごく楽しみです。昔ファンだった人も、「うる星やつら」を知らない人も楽しめる作品になると思いますので、ぜひご覧ください。

神谷浩史(諸星あたる役)コメント

自身にとって「うる星やつら」とは

「うる星やつら」並びに高橋留美子作品全般が、僕の根幹を形成する上で大きな影響を与えているのは間違いありません。なので僕にとって「うる星やつら」は僕の一部なんだと思います。

あたるの魅力と、演じるにあたり大切にしたいこと、楽しみなことなど

あたるのように、ラムの電撃で黒焦げにされても次のコマでは元に戻っているような、肉体的にも精神的にもあそこまで根がいい加減なキャラクターはこの世の中にそんなにいないんじゃないかと思います。僕は古川登志夫さんの演じるどこまでも軽薄で無責任なあたるが大好きなんです。その思いと今まで培ってきた声優としての技量全てを持って、新しいあたるを作っていけたらと思っています!

上坂すみれ(ラム役)コメント

自身にとって「うる星やつら」とは

自分が生まれる前からある名作なのに、今観てもかわいくて面白くて時々切ない、とてつもないパワーのある作品だと改めて感じています。私は高校のときCS放送でアニメを観たのをきっかけに、原作とラムちゃんのフィギュアを集めていき、うる星やつらワールドに見事にハマりました! あらゆる人の青春に、「うる星やつら」はキラキラと輝きながら宿っているのでしょう。

ラムの魅力と、演じるにあたり大切にしたいこと、楽しみなことなど

ラムちゃんは、浮世離れしたかわいらしいセクシーさと、ダーリンへの一途さが共存しているのが、第一印象からとても魅力的でした。本当に本当にすごいキャラクターなので、演じるのはかなりプレッシャーや緊張がありますが、軽やかに空を舞うラムちゃんの天真爛漫な表情を楽しみながらお芝居できれば、と思います!

古川登志夫コメント

自身にとって「うる星やつら」とは

それまでのアニメ、例えば巨大ロボット物の主人公のような二枚目キャ ラから、あたるのような三枚目キャラへと、守備範囲のレンジを広げてく れたアニメだと思っています。生涯現役として仕事を続けて行く上で、そ うしたエポックメイクな作品との出会いは、重要な意味を持つと思います。

諸星あたるを新たに演じる神谷浩史へ

自論として「プロの声優の数だけ演技論は存在する」と思っています。こ の場合の演技論とは《役創り=演技プラン》のことを指しているのですが、 一人一人異なるところが面白いし、異なって当然、神谷さん独自のあたる を楽しみにしています。その前に、他者からのアドバイスやエールを必要 としないほどに、神谷さんはもう立派にご自身の演技論を確立されてい るのは万人が認めるところでしょう。

平野文コメント

自身にとって「うる星やつら」とは

アニメ「うる星やつら」は私の声優デビュー作。そしてラムちゃんは、ファンの皆様同様私にとっても理想の女性像です。放映開始から40年を越えてもなお、かけがえのない作品です。今思うと、デビュー作にもかかわらずストレスも不安もなく収録に臨めていたのは、最上級のスタッフ陣、そして声優としての高度な技術を惜しみなく披露してくださっていたベテラン共演者のみなさま方が、こんな私を自然と引き上げてくださっていたからなのだと、あらためて実感、深謝しています。いつのころからか仕事場のスタッフの方に「今こうして一緒に仕事をしていることを、当時の俺に教えてやりたい」などと言われるようになりました。とても光栄で誇りに思います。おそらくダーリン役の古川登志夫さん方も同じ経験をなさっていらっしゃるはずです。原作者の高橋留美子先生が、今もなおヒット作を生み出し第一線でご活躍を続けてくださっていることもまた、わたくしたちの誇りでもあります。

ラムを新たに演じる上坂すみれへ

すみれさん、私たちの敬愛する高橋留美子先生のルーミック・ワールドへようこそ! 新しい令のラムちゃんは、なんと寅=虎年に誕生なんですね! これはもう期待する以外何をしろとおっしゃるのですか! ぜひとも、地球のダーリンのおとうさまおかあさまを大切にして、大活躍なさってくださいね!
うちも楽しみにしてるっちゃ!!

TVアニメ「うる星やつら」

フジテレビ「ノイタミナ」枠ほか:2022年放送

スタッフ

原作:高橋留美子「うる星やつら」(小学館 少年サンデーコミックス刊)
監督:高橋秀弥、木村泰大
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:浅野直之
アニメーション制作:david production

キャスト

諸星あたる:神谷浩史
ラム:上坂すみれ

※高橋秀弥の高ははしご高が正式表記。