山本直樹「夕方のおともだち」実写映画化!監督は廣木隆一、村上淳&菜葉菜が出演

山本直樹「夕方のおともだち」の実写映画が、2022年2月4日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかで順次公開される。

「夕方のおともだち」は、寝たきりの母親と暮らす男・ヨシダヨシオと、SMクラブの女王様・ミホを描く物語。市の水道局に勤め、一見真面目そうに見えるヨシオは、夜になると自分が住んでいる街で唯一のSMクラブに通いつめるという筋金入りの“M”だ。しかしヨシオをこの世界に目覚めさせ、彼の前から突然姿を消した“伝説の女王様”ユキ子が忘れられずにいた。そんなある日、ミホと釣りに出かけたヨシオは思いがけない場所でユキ子を見かけ、ミホを置き去りにして必死に追いかけるが……。2009年に山本の自選作品集としてイースト・プレスより刊行された。

ヨシオ役は村上淳、ミホ役は菜葉菜が務め、監督は廣木隆一監督が担当。また音楽は大友良英、エンディングテーマは大橋トリオ「はじまりの唄」に決まった。併せて公式サイトでは、裸体のヨシオが狭い柵の中で手足を拘束され、ボンテージ姿のミホに責められている様子を捉えたビジュアルも公開されている。

廣木隆一(監督)コメント

山本直樹さんの原作に初めて出会った時の印象は何気なく過ごしている日常の大切さや人との距離を考えさせてくれるものでした。自分が大切にしてるものや自分が生きてると実感させてくれる瞬間を表現してる事でした。自分の秘密の花園はここにあるとドキドキした事でした。振り返るにはまだ早すぎるだろう、キャストや大橋さんの唄にはギリギリでも生きていけるそんな勇気を与えてもらえる。

村上淳(ヨシダヨシオ役)コメント

僕はこれまで人に尊敬もされ、軽蔑もされてきたそんなごく当たり前の人生を送ってきています。
疾走感に駆られた20代。多角的な不安と過ごした30代。そしてそれら全てが”糧”となった40代。50代はどうなるのか。その答えはいつもスクリーンにあるように感じます。
尊敬も軽蔑も受け入れることはできたけれどスクリーンにそっぽを向かれるような日々を積み重ねてはいけないとここまでなんとかやってこれてるのかもしれません。
この作品の立ち上がりから上映までの経緯は他のテキストに記されているでしょうから僕からは発しません。
ただ廣木隆一監督に感謝しかありません。

菜葉菜(ミホ役)コメント

「夕方のおともだち」原作/山本直樹 、監督/廣木隆一。そんな素敵な企画と出会ったのは7年前。この映画にだけは出たいと思った。
それからの道のりはあまりにも長かったが、必ず実現できると信じモチベーションが落ちることは一度もなかった。待って待ってひたすら待ち続けた。
そしてたどり着いた地は今まで見たことがないような美しい夕焼けに覆われていた。
廣木監督、村上淳さん、そしてご尽力頂いた全ての方々に心から感謝です!
一日も早く、多くの皆様とスクリーンでお会いしたいです!
You’ve Got A Friend!!