茶のすべてを中国から盗み出す、19世紀に実在した“大泥棒”の物語「Fの密命」

「Fの密命」1巻

秋月カイネ「Fの密命」1巻が双葉社より発売された。

物語の舞台は19世紀。イギリスでは紅茶を飲む習慣が広まり、茶葉の需要が高まっていた。しかし自国で生産できない希少さから、ロンドンでは偽造、密輸、再利用された茶が出回る日々が続く。貧しい園芸家のロバート・フォーチュンは、労働者の命が踏みにじられる社会が変わることを願っていたある日、中国へと派遣されることに。千載一遇のチャンスを得たと喜ぶロバートだったが、命じられたのは「茶の全てを中国から盗み出す」ことで……。19世紀に実在した“大泥棒”の物語だ。