どこにでもある古アパート、そこに住む1人ひとりに人生が「坂の途中の小鳩荘」
曽根愛の単行本「坂の途中の小鳩荘」が、イースト・プレスから発売された。
「坂の途中の小鳩荘」は、坂の途中に建っている年季の入ったアパート・小鳩荘を舞台にした物語。大家のおばあさん、一人暮らしを始めたばかりで不安に駆られる駆け出しイラストレーターの女性、お母さんと2人で暮らす父親のいない女子小学生、恋に不器用な大学生、自分の正体は宇宙人なので人間同士のことはわからないと思っているOL、妻に家出をされた塾講師の男性、昔サーカスにいたロシア人のおばさんといった住人たちが抱える悩みとそれぞれのドラマを描き出している。