「ジョゼと虎と魚たち」中川大志が恒夫に共感「ふとしたときの弱い関西弁にキュン」

「『ジョゼと虎と魚たち』公開直前クリスマスイベント」の様子。左から清原果耶、中川大志。

アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」の「公開直前クリスマスイベント」が、本日12月18日に東京・東京會舘にて開催された。

イベントには鈴川恒夫役の中川大志、ジョゼ役の清原果耶が登壇。「ジョゼと虎と魚たち」が12月25日のクリスマスに公開ということもあり、壇上にはクリスマスツリーも用意された。

映画の完成に寄せて中川は「この作品に携わって僕がやれたことは、本当にちっぽけなこと。すごくたくさんのアニメーターの方が、キャラクター1人ひとりを、そしてこの映像を作り上げて。そのキャラクターの中の1人になれたことを誇りに思います」と、製作陣に感謝を述べる。清原は収録を振り返り「収録中も中川さんに引っ張ってもらいながら、なんとかなんとか切り抜けてやっていたなと、完成したものを観て思い出しました」と述懐。さらに完成した映像を改めて観ての感想を「なんて美しいんだろうと素直に感動しました」と伝えた。

自身の演じる恒夫について中川は、これまでに声優としての仕事で演じたキャラクターの中でも、自分に近い等身大のキャラクターだと説明。続けて「負けず嫌いだったり、ちょっと頑固だったり、やると決めたことはやり通したいタイプの男の子。僕自身もそういうところがありますし、ジョゼがギャップのある女の子なんですけど、僕もギャップには弱いので、そこは共感して演じました」と明かした。

またヒロインであるジョゼの話題では、中川が「ジョゼは、周りに対して攻撃的で、線を引いている女の子なんですけど、いざ距離が縮まっていくと子供みたいに弱い部分を見せてくる」と印象を語り、「周りにわーっと言っているジョゼも好きなんですけど、ふとしたときの弱い関西弁にすごいキュンとしました」とジョゼの魅力を力説。それを聞いた清原も「演じていても『このセリフかわいいな』と思った部分がありました。そういう健気さが垣間見えるところも注目してもらえたら」と見どころをアピールした。

中川は収録をする中で、清原にストイックさを感じたというエピソードを披露。車椅子からジョゼが降りて、腕だけで進んでいくというシーンの収録を振り返り「そこで息づかいだったり、力んだ声を出さなくちゃいけないんです。そのときにどういう声が出るのかを、清原さんがブースの中で実際に匍匐前進をして、体を動かしてから演技に取り組んでいた。それがすごいなと思いました」と清原の体当たりの演技を称賛した。

この日のイベントでは、ジョゼが恒夫と新しい世界に飛び出していくことにちなみ、“来年新しく挑戦したいこと”を2人がオーナメントに書き込んでクリスマスツリーに飾る場面も。「日記を書く」ことに挑戦したいという中川に続いての発表となった清原が挑戦したいことは「空手」。清原は小学生時代に空手を習いたかったが、母親にクラシックバレエの教室へ入れられたというエピソードを披露し、「アクションも好きなのでやってみたい」と笑顔で話した。

最後の挨拶では中川が「今年は大変な1年でしたけれども、映画館であったかい気持ちになれる優しい映画になったと思います」とアピール。清原は「すごく愛に満ちていて、繋がりっていいなって思わせるシーンが数々あります。ぜひ、おひとりでも大切な人とも観ていただければうれしいです」とイベントを締めくくった。

アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」

2020年12月25日(金)ロードショー

スタッフ

原作:田辺聖子ジョゼと虎と魚たち」(角川文庫刊)
監督:タムラコータロー
脚本:桑村さや香
キャラクター原案:絵本奈央
キャラクターデザイン・総作画監督:飯塚晴子
コンセプトデザイン:loundraw(FLAT STUDIO)
劇中画:松田奈那子
プロダクションデザイン:平澤晃弘、片貝文洋、中村章子
画面設計:川元利浩
美術監督:金子雄司
色彩設計:梅崎ひろこ
撮影監督:神林剛
3DCG監督:三宅拓馬
編集:坂本久美子
音楽:Evan Call
音響監督:若林和弘
音響製作:ソニルード
アニメーション制作:ボンズ
配給:松竹 / KADOKAWA
製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会

キャスト

鈴川恒夫:中川大志
ジョゼ:清原果耶
二ノ宮舞:宮本侑芽
松浦隼人:興津和幸
岸本花菜:Lynn
山村チヅ:松寺千恵美
西田店長:盛山晋太郎
駅員:リリー

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