「リスタートはただいまのあとで」古川雄輝、竜星涼が同作の癒やし効果をアピール
ココミ原作による実写映画「リスタートはただいまのあとで」の公開記念舞台挨拶が、本日9月5日に東京のユナイテッド・シネマ豊洲で行われた。
「リスタートはただいまのあとで」は会社をクビになり10年ぶりに帰郷した狐塚光臣と、おおらかで人当たりのいい青年・熊井大和の関係を描くBL。舞台挨拶には狐塚光臣役の古川雄輝、熊井大和役の竜星涼と井上竜太監督が登壇した。
オール長野ロケが行われた同作。印象に残っているシーンを問われた古川は「映画冒頭の方で出てくる駅のシーンを初日に撮影したんですが、原作の世界観を捉えてる場所だなと思い、世界観に入り込みやすかったです」と説明する。竜星は「寒い時期の撮影だったので、長野の澄んだきれいな空がフィルムに映っていると思います」と語りながらも、「裸でお風呂に入ってるところは激寒でした」と振り返った。
映画のタイトルにかけ、「リスタートしたいことは?」と質問された古川は、「大学卒業して10年経つんですけど、卒業後はお芝居以外の勉強をしてこなかったので、改めて勉強をリスタートしたい気持ちがあります。この年齢になると、学生の時に興味のなかったことに興味が出てきたりするので、新しい知識を学びたい」と返答する。竜星は逆に「リスタートしたいことがないほど今の生活に満足している」と宣言しながらも、「強いて言うならあまり勉強してこなかったのは、リスタートしたいというか反省しています。仕事をしていると、学生時代に勉強したことってためになりますし」と回答した。
また2020年にともにデビュー10周年を迎える古川と竜星。古川は「何もわからない状態でこの世界に入ってきて、がむしゃらにやってた部分もある中で、思い通りにいかない部分もあり、それこそリスタートしたい部分も多かったです」とこれまでを回想し、「その気持ちを生かしてこれから先10年は、お世話になった方々に恩返しできるような作品に出会っていけたらいいなと思います」と今後の展望を口にする。竜星は俳優を続けていくにあたり、新型コロナウイルスの自粛期間が「良い時間になった」としながら、「この10年の節目のタイミングで、『自分にとってこの仕事とは?』と考える良いリスタートのタイミングになりました」とその真意を述べた。
「光臣と大和がこの先どうなっていくのか、いろんなことを乗り越えていく2人の姿もまた描きたいです」と続編への意欲を見せる井上監督は、最後に「この映画を観ていただいた多くの方に、『優しい気持ちになれました』という言葉をいただいております。心がギスギスすることが多いですが、この映画が癒すことができたらうれしいです」とメッセージを送る。そして竜星は「こういう状況で映画館に足を運んでもらうという行動に、僕ら演じる側は救われています。皆さん夏場にあちこち移動できなかったと思いますが、(『リスタートはただいまのあとで』を観ると)旅行した気分になれるような癒しを届けられるんじゃないか」とアピール。そして古川が「家族愛や恋愛や成長、いろんな要素が入っている作品です。ラストカットを観たとき、本当に癒されると思います。ぜひ劇場で観てください」と舞台挨拶を締めくくった。
(c)映画「リスタートはただいまのあとで」製作委員会