ミュージカル「るろうに剣心」黒羽麻璃央は志々雄役「僕の中でナンバー1マンガ&アニメ」
和月伸宏原作によるミュージカル「るろうに剣心 京都編」の配役発表会が、去る7月23日に作品の公式YouTubeチャンネルにてライブ配信された。
既報の通り、黒羽麻璃央ら10人の出演が告知されていた同舞台。発表会では黒羽が志々雄真実役、綺咲愛里が神谷薫役、松下優也が四乃森蒼紫役、加藤清史郎が瀬田宗次郎役、鈴木梨央が巻町操役、章平が斎藤一役、仙名彩世が駒形由美役、山口馬木也が比古清十郎役、奥野壮(男劇団 青山表参道X)が本条鎌足役、岐洲匠が相楽左之助役を演じることが明らかになった。
まずは緋村剣心役・小池徹平が同舞台の劇場である東京・IHIステージアラウンド東京から「『るろうに剣心』は小学生の頃から読んでいた大好きな作品です。剣心を演じるのがめちゃめちゃ楽しみです。演出の小池(修一郎)先生には体幹を鍛えるように言われているので、殺陣が激しい作品になるんじゃないかなと思っています」とコメント。続いて各キャストが配役の発表とともに、続々とリモート出演する。
志々雄真実役の黒羽は「僕の中でナンバー1マンガであり、ナンバー1アニメである『るろうに剣心』に出演し、志々雄真実を演じられるのは……最高です!」と話す。小池と初共演となる黒羽は、自身が出場した第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにゲストとして登壇していたのが、同コンテストへの出場経験もある小池だったと明かし、「先輩!」と感無量の様子。小池は志々雄について「強烈なキャラクター。『るろうに剣心』の中でも代表的な悪役で、魅力的。絶対対決することになるので、どんな感じになるのかワクワクしかない」と笑顔で語る。
剣心を支えるヒロイン・薫役の綺咲は「立場ある役をさせていただけるということで光栄であるとともに、身の引き締まる思いです。薫らしい強さ、かわいらしさを表現していきたい」と話した。剣心のもう1人のライバル・蒼紫役の松下は「人気キャラクターというプレッシャーはあります。でも、2020年上半期は空白の時間があったので、年末に向けて“吐くほど“がんばりたいです」と語る。志々雄の右腕である宗次郎役の加藤は「宗次郎は志々雄さんに助けてもらって、志々雄さんに忠実な思いを持っている青年。そういう部分も出しながら、宗次郎の感情の葛藤も表現できたら」と演技にかける思いを述べた。
続いて蒼紫を思い続ける操役の鈴木が「人見知りなところがあるのでがんばりたいです」と控えめにコメントすると、蒼紫役の松下が「僕も人見知りです。一緒なので仲良くできますね!」と返して和ませる。斎藤役の章平は、斎藤の必殺技“牙突“の構えを披露しつつ「早く劇場でやりたいです!ウズウズしています」と話し、キャストたちを笑わせた。志々雄に寄り添う由美役・仙名は、綺咲の宝塚歌劇団時代の先輩。「仙名さんはいつも優しくて。今回ご一緒できるのがとてもうれしいです」という綺咲のコメントを受け、仙名は「私が2期上なんです。初めての共演です!」と喜んだ。
剣心の師匠・比古役の山口は松下とともにIHIステージアラウンド東京で芝居をしたことがあるそうで「今、徹平くんの後ろに見えている劇場を見るだけで冷や汗が止まらない!」とその過酷な経験を振り返る。鎌足役の奥野は「ジェンダーレスの役は初めてで、難しいとは思いますが、しっかり役作りをしてがんばりたいです」と述べた。左之助役の岐洲は稽古中の別作品で新型コロナウイルス感染者が出たため大事を取って欠席。「僕は元気です!自宅待機をしながらYouTube配信を楽しんでいます。ミュージカル初挑戦なので、不安もたくさんありますが、共演者の方々に助けてもらいながら、精いっぱい左之助を演じたいと思っています」とコメントを寄せた。
また小池と欠席の岐洲を除くキャスト9人はフリップで意気込みなどを発表。黒羽は「悪の美学」と書き「志々雄真実は原作の和月先生が『悪の美学の集大成』とおっしゃっているんですね。さまざまな悪役の中でも、ここまで悪に徹して自分を“極悪人”と言える男はなかなかいないなと。包帯で顔を隠している役なので、中身で勝負しないとけないなと思っています」と話した。綺咲は「初舞台」と記し「昨年、宝塚歌劇団を卒業して以来、初の舞台となります。喜びも緊張もありますが、がんばりたいです」と述べる。松下がフリップに書いた言葉は「剣の道」。「『るろうに剣心』に出てくるキャラクターは何かを背負って“剣の道“を生きてる人ばかりなので、僕も含めて全員のそういうお芝居を楽しみにしてもらえたらと思います」とメッセージを送った。
加藤は「瀬田宗次郎=加藤清史郎」と自身と役の関係を等式で表現し「宗次郎と僕は、身長が同じで体重もほとんど変わらない。宗次郎はいつもニコニコしてるんですけど、僕もそういうところがあるので」とその理由を明かしつつ、「あとは宗次郎の凄腕剣士という名を汚さないように殺陣をがんばります」と語る。また鈴木は「体幹を鍛える」と目標を掲げ、「初めてのミュージカルなので緊張していますが、体幹を鍛えてがんばります!」と意気込んだ。章平のフリップに記されたのは「トイレでヨッシャ」という謎めいた言葉。その意味について「出演が決まったとき、うれしすぎてトイレに行き、ヨッシャ!と叫びました」と説明する。仙名は「華やかに、鮮やかに!!!」と書き、「由美には華やかな存在感があって、生き様が潔くてカッコいいので、その生き様がお客様に鮮やかに残ったらいいなと思っています」と役にかける思いを述べた。
山口のフリップには「若返り」というキーワードが。原作マンガの比古の若々しい外見に触れて「役の年齢は(自分の年齢と)近いですが、なんとか若返らないとこの役はできないなと思っています」と胸中を明かす。奥野は「美しさ、強さ」と書き「『るろうに剣心』ならではの大胆な殺陣の中で、鎌足ならではの美しさやしなやかさを表現したい。ただその中にも力強さがありますし、プラス志々雄真実への愛の強さを表現できれば」と話した。最後には小池が「斬新な発表で楽しかったです。早く皆さんと直接会いたい」と感想を語り、「キャスト一同劇場でお待ちしています!」と視聴者に向けて呼びかけた。なお発表会は同舞台の公式YouTubeチャンネルでアーカイブ配信中だ。
ミュージカル「るろうに剣心 京都編」は東京・IHIステージアラウンド東京で11月3日から12月15日まで上演。脚本・演出は、2016年と2018年に上演された「浪漫活劇『るろうに剣心』」でも同じく脚本・演出を手がけた小池修一郎が担当する。
「ミュージカル『るろうに剣心 京都編』」
期間:2020年11月3日(火・祝)~12月15日(火)
会場:東京都 IHIステージアラウンド東京
原作:和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプ コミックス)
脚本・演出:小池修一郎
出演:小池徹平、黒羽麻璃央、松下優也、加藤清史郎、岐洲匠、奥野壮(男劇団 青山表参道X)、綺咲愛里、鈴木梨央、仙名彩世、章平、山口馬木也、吉田メタル、猪塚健太、松浦司、キャッチャー中澤、梶原颯、城妃美伶、阿部裕、藍実成、浅川文也、飯作雄太郎、伊藤寛真、鹿糠友和、黒沼亮、笹川慎一朗、寒川祥吾、鮫島拓馬、柴原直樹、清水錬、楢原じゅんや、西村聡、早川一矢、熊澤沙穂、彩月つくし、杉浦小百合、美翔かずき、横関咲栄、吉田繭
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