ジョージ秋山の追憶企画がBCオリジナルで、41名のマンガ家からメッセージ

ビッグコミックオリジナル14号に再掲載された「浮浪雲」の扉ページ。

ジョージ秋山の追憶企画が、本日7月4日発売のビッグコミックオリジナル14号(小学館)に掲載されている。

今年5月12日に死去した秋山。ビッグコミックオリジナル14号には、さいとう・たかを、ちばてつや本宮ひろ志高橋留美子ら秋山を敬愛する41名のマンガ家から、追憶のメッセージとともにイラストが寄せられた。また同誌で秋山が44年にわたり連載した「浮浪雲」全1039話の中から、編集部が厳選したエピソード「風のせい」を再掲載。編集部は「まさに生と死を描いた」という「風のせい」について、「大切な人を失った時、大切な人を失った人を目の前にした時、できることは何もない。ただ『その死』を抱きしめて泣くことくらいしかできないのだと。今、痛感しています」とコメントしている。

ビッグコミックオリジナル編集部コメント

ジョージ秋山氏の追悼号に「浮浪雲」の一話を再録することに決めたはいいものの、連載44年、全1039話の中からひとつを選ぶのは至難の業でした。「浮浪雲」という作品は、人間の営みを、つまり生と死をずっと描いてきた作品だからです。
「風のせい」という今回再録した一編は、まさに生と死を描いたものです。この作品の中で(1039話の中でも本当に滅多にないことですが)主人公の“雲”が涙を流して泣いています。
大切な人を失った時、大切な人を失った人を目の前にした時、できることは何もない。ただ「その死」を抱きしめて泣くことくらいしかできないのだと。今、痛感しています。