佐原ミズ2冊同発、みんなと違うことに傷つく少年少女の恋「尾かしら付き。」1巻
佐原ミズの長編最新作「尾かしら付き。」1巻と、短編集「バス走る。」の新装版が本日11月20日に同時発売された。
「尾かしら付き。」は平凡な女子中学生・樋山那智が、同級生の男子・宇津美に豚のような尻尾が生えていると知ったことから始まるラブストーリー。那智は日焼けをしづらい体質で、ソフトボール部なのに肌が白いせいで周りのみんなより練習をがんばっていないように見えることを気にしている。自分もみんなと違うことに傷付いていたはずなのに、尻尾が生えているというだけで驚き、宇津美を拒絶してしまったことを後悔する那智。お互いのことを知りたいと思いながら、その気持ちをどう伝えたらいいかわからない未熟な2人の青春模様を描く。
一方の「バス走る。」は2007年に刊行されていた単行本で、新装版には36ページの新作エピソード「バス走る。-烏帽子街停留所-」が収録。また旧版にも掲載されていた作品「天気読み」は、全ページを描き下ろした新バージョンとなっている。