ドラマ「落語心中」に雲田はるこ「とにかくカッコよく」と注文、岡田将生も落語に夢中

ドラマ「昭和元禄落語心中」試写会の様子。左から竜星涼、岡田将生、山崎育三郎。

雲田はるこ原作によるTVドラマ「昭和元禄落語心中」の試写会が、本日10月5日に東京・NHK放送センターで開催された。

会見には八代目有楽亭八雲(菊比古)役の岡田将生、有楽亭与太郎役の竜星涼、有楽亭助六(初太郎)役の山崎育三郎が出席。岡田は本作を「品のあるドラマ」と述べ、「落語の“ら”の字も知らなかったのですが少しずつ知っていく中で話のネタ自体の面白さを知り、好きになっていきどハマリをしています」と明かす。また「自分の落語シーンを観るとこっ恥ずかしいのもありますが、この役ができてよかったなと心から思えた」と語った。

「落語にどっぷり浸かっている」という竜星は、「自我自賛じゃないですけど、1話を観て何もできなかった自分が成長したことが見えて感動した。最終話まで止まることなく駆け出すんだなと引き締まった気持ちになりました」と思いを吐露。山崎は「今までやってきたお仕事の中でも一番大変で、ドラマを撮影しながら、3カ月の稽古で8演目くらい覚えました。寄席のシーンではそこにいるお客様を笑わせたいという気持ちで演じるまでに自分を持っていけた」と振り返り、「全シーンがドラマチックで泣ける。こんなエンタテインメントはないと思っている」とアピールした。

本作は寄席の場面も見どころの1つ。落語を監修した柳家喬太郎について、岡田は「懐が深い方で落語を好きになってくれたらいいなというのが伝わってくる。『自分が楽しくやらないとお客さんにも伝わらない』という言葉が響きました」と話す。竜星は「師匠の落語は笑える話、艶っぽい話、泣ける話と全部面白い。自分の中で落語の敷居が低くなってきて、喬太郎師匠のファンという形から入っていった」と、山崎は「師匠のファンになったし、これからも見に行きたい。落語は人によって色が違うし、自分自身が楽しんで自分自身の言葉でしゃべる。その人自身のすべてがそこに出てくるのでそれが一番の魅力ですね」と思いを伝えた。

また制作統括の出水有三氏は「原作と表現できるものは違うんですけど」と前置きしながら、「原作の雲田さんは『とにかくカッコよくしてほしい』と。落語家はカッコいいんだ、落語はカッコいいものなんだということをずっと言われてましたので、それを念頭にプロデューサーや監督を含めてアイデアを出し合いました」とエピソードを披露した。

ITAN(講談社)にて連載された「昭和元禄落語心中」は、昭和の落語界を舞台に、刑務所あがりの主人公・与太郎が、「昭和最後の名人」と言われる八代目有楽亭八雲に弟子入りすることから始まる物語。ドラマは10月12日よりNHK総合にて放送スタートする。

ドラマ10「昭和元禄落語心中」

NHK総合にて2018年10月12日(金)より毎週金曜日22:00~22:44(連続10回)

スタッフ

原作:雲田はるこ「昭和元禄落語心中」
脚本:羽原大介
音楽:村松崇継
演出:タナダユキ、清弘誠、小林達夫
落語監修:柳家喬太郎

キャスト

八雲:岡田将生
与太郎:竜星涼
小夏:成海璃子
みよ吉:大政絢
助六:山崎育三郎 ほか