「ニワトリ・ファイター」鶏を通して人間社会を描く実写映画「雌鶏」とコラボ

映画「雌鶏」とアニメ「ニワトリ・ファイター」のコラボイラスト

桜谷シュウ原作によるアニメ「ニワトリ・ファイター」と映画「雌鶏」のコラボイラストが公開された。

9月25日に全国公開される「雌鶏」。同作では搬送中に逃走した1羽の雌鶏(めんどり)の旅を通して人間の尽きない欲望や、社会の理不尽さなどがユーモラスに描かれる。CGIや特殊効果に頼ることなく8羽の雌鶏の実演によって撮影された。ニワトリつながりで実現したコラボイラストには、「雌鶏」の主人公である黒い雌鶏とともに、「ニワトリ・ファイター」の主人公である最強の雄鶏・ケイジ、強力な電撃を武器に戦う雌鶏・エリザベス、ケイジを慕うピヨ子らおなじみのキャラクターたちが勢ぞろいした。なおこのイラストを使用したTシャツの販売も決定。公開初日には数量限定でコラボイラストのステッカーが配布される。東京・ヒューマントラストシネマ有楽町では期間限定でコラボパネルも展示予定だ。

さらにイラストレーターのぬまがさワタリからは、印象的なシーンをモチーフにした描き下ろしイラストが到着。マンガ家、イラストレーターとして活躍する花くまゆうさくからも、黒い雌鶏を頂点に、ワケありの人間たちを配したイラストが寄稿された。花くまによるイラストもTシャツ、トートバッグとして販売される。さらに「ニワトリ・ファイター」の作者・桜谷、30羽の鶏との同居経験を持つココリコ田中直樹らからはコメントも寄せられた。

桜谷シュウ(マンガ家)コメント

女性として、母としての強さを表現し切った、雌鶏たちの圧巻の演技に脱帽。言葉は一言も発していないはずなのに、声が聞こえてくるようだった。ニワトリを愛する全ての人に届いてほしい作品。

ココリコ・田中直樹(芸人)コメント

「ココリコ」はフランスにおけるコケコッコーという意味なんですが、そんな事から、以前番組の企画で30羽のニワトリと一週間共に生活した事がありました。そこで気づいた事はニワトリにはそれぞれ個性があり、学習する能力を持ち合わせ、雌鶏達の中にオスが入って来ると雌鶏達が、急に色めき立ったという事でした。
それらが面白おかしく今作で描かれており、「そう!そう!そうなんです!」という思いで観てました。ニワトリを主演とした他に類を見ない映画の誕生です。
ニワトリ達は意思を持ってお芝居しているかの様で、立派なアクターでした。何故か私は仲間がスクリーンデビューした様な嬉しい気持ちになりました。是非レッドカーペットを歩いて欲しいです。

松尾貴史(俳優)コメント

鶏の視線で、社会の欲望と悲劇を痛烈に描いている「奇作」。ユーモアと深い社会批評が脳内を縦横に振り切る。鶏の冒険からなぜここまで想像力が膨らむのか。寓話的でありながら強烈なリアリズムに刮目!

ぬまがさワタリ(作家/イラストレーター)コメント

総個体数が約220億羽とされる「地球最多の鳥」ニワトリは、同時に最も多く人間に殺されている鳥でもある(年に500億羽が屠殺されるともいわれる)。そんな一方的かつ過酷な運命を奇跡的に抜け出したニワトリが、理不尽と争いと死に満ちた人の世を放浪しながら、人間の営みをその鋭い瞳で逆照射する。ギリシアの叙事詩『オデュッセイア』の鳥バージョンを語るなら、ニワトリほどふさわしい「主人公」はいないのかもしれない。

辛酸なめ子(コラムニスト)コメント

生存本能と直感だけで生き抜く雌鶏と、本能も直感も失い迷走する人間たち。雌鶏のサバイバル能力だけでなく、狙った雄鶏は必ず落とす恋愛スキルにも驚かされました。これからは雌鶏推しでいきます。

月永理絵(ライター / 編集者)コメント

車を乗り継いでのロードムービー。
と思いきや、大胆不敵な脱走劇が展開し、一目惚れから始まる恋愛劇、そして犯罪ドラマへ。
暴力とスリル、愛と裏切り……。
一羽の雌鶏の半生には、映画に必要なものすべてが詰まっている??

SYO(物書き)コメント

普通はこれを実写でやろうと思わない。思っても実現に動かない。
仮に実現したとしてパペットやCGを使い、よもや実演はしない。
手法も内容も挑戦しすぎ…動物映画のゲームチェンジャー、爆誕。

ISO(ライター)コメント

小林一茶の無常観から始まる、可笑しくも切実な雌鶏の珍道中。文字どおり「ベルトコンベアに運ばれていく生涯」から飛び出し、自らの道を切り開こうにも運命とはかくも不条理で。愚かなのは鶏か、人間か。その小さな瞳が、私たちの世界の残酷さと滑稽さを見つめ返す。