「寄生獣 ーTAMIYAー」Netflixで来年配信、人類との共存を模索したパラサイト田宮良子を描く
岩明均「寄生獣」がNetflixにて再び実写化。ヨン・サンホが企画・脚本、忽那汐里が主演を務める「寄生獣 ーTAMIYAー」が、2027年に世界配信される。
「寄生獣」は平凡な高校生・泉新一が、新一の右腕に寄生したパラサイト・ミギーとともに寄生生物たちとの戦いに身を投じていく物語。2014年にはTVアニメ化されたほか、同年11月および翌2015年4月には2部構成で実写映画化されている。また2024年4月に現代の韓国を舞台に再構築された「寄生獣 ーザ・グレイー」がNetflixで世界配信された。
「寄生獣 ーTAMIYAー」は、「人類との共存」を模索した唯一無二のパラサイト・田宮良子から見た世界を描くオリジナルストーリー。人間を襲う凶暴なパラサイトでありながら、人間について圧倒的な知識を取り入れ高校教師として教壇に立つ田宮は、ミギーと共生する新一と出会い、パラサイトが生き残るために必要なのは「人類との共存」ではないかと考え始める。
制作には「ガス人間」「寄生獣 ーザ・グレイー」のチームが参加。企画・脚本を務めるヨン・サンホとともに、リュ・ヨンジェが脚本として名を連ね、両作を手がけた韓国の制作会社WOWPOINTが企画制作で参加する。監督は柿本ケンサクと中川和博が担当。そして田宮良子役を忽那が演じる。
人間としての田宮、パラサイトとしての田宮、そして人間との共存に葛藤する田宮と、3つの田宮を演じた忽那について、ヨン・サンホは「人間ではない存在が、人間と自分の存在を理解する過程を、素晴らしいお芝居で演じ切ってくれた」とコメント。また田宮を演じた忽那は「今回頂いた田宮良子という役は、私の役者人生の中でもっともチャレンジングな役でした。田宮として生きた半年の間、たくさんの新しい感情に出会い、色々な学びがあり、人としても役者としても成長することができました」と語っている。
ヨン・サンホ(企画・脚本)コメント
田宮の視点を通してどのような世界を描き伝えたいか
原作における田宮良子というキャラクターは、本当に魅力的なヴィランです。自身の存在論自体に悩み、原作「寄生獣」を単純なヒーローものの少年漫画ではない、より深みのある作品へと昇華させてくれたキャラクターでもあります。この魅力的なキャラクターを通して、「寄生獣」の物語を伝えたいと思いました。人間と寄生生物の共存、そして寄生生物の生存について、絶え間なく思考・葛藤を続け、時には失敗し、徐々に気づきを得る田宮良子を描きたかったのです。そんな田宮良子の苦悩こそが「寄生獣」の真髄(エッセンス)だと思っています。
主人公・田宮に忽那汐里を抜擢した理由
原作の田宮良子は、人間としては20代の教師です。忽那さんは、日米を活動の舞台に幅広いお芝居を見せてくれただけでなく、アメリカの映画やドラマでSFというジャンルに対する理解度が深い俳優だと思いました。結果、忽那さんが作り出した田宮良子に対する満足度は計り知れないものでした。本作では、寄生生物に寄生される前の人間・田宮良子から、パラサイトになった田宮良子、そして周囲の人物と関わりながら苦悩・葛藤する田宮良子まで、すべての姿を描いています。きっと忽那さんも役者として大きな挑戦だったのではないでしょうか。人間ではない存在が、人間と自分の存在を理解する過程を、素晴らしいお芝居で演じ切ってくれたと思っています。
監督に柿本ケンサク、中川和博を抜擢した理由、撮影を通して感じた2人の印象
柿本ケンサク監督は、センスのいい音楽と映像演出において抜群の実力を持っている監督です。柿本監督が、ボディスナッチャージャンルの最高峰とも言える「寄生獣」という作品をどのように映像として設計し描き出すか、とても楽しみにしていました。そして、実際に完成された「寄生獣 ーTAMIYAー」は、期待以上のものになったと思います。 中川和博監督は、これまで数々の作品で共同脚本や演出家として活動し、ストーリーの核となる部分を作り出すことに長けている監督だという印象でした。また中川監督の作品を見ると、ショットの構造や演出が素晴らしいと感じています。だからこそ、違うスタイルを持った2人の監督がコラボレーションして誕生した本作がとても楽しみです。
視聴者に向けたメッセージ
「寄生獣」は、これまで実写映画、アニメ、そして韓国での実写ドラマと、さまざまな形で映像化されてきた伝説的な漫画です。この不朽の名作に2回も携わることができ、非常に光栄に思っています。現在編集中の本作は、ストーリー、撮影、アクション、演出、すべてにおいて、これまでの作品とは違った新しい作品になっています。監督2人のビジョンがしっかりと反映されており、同時に原作に対するリスペクトもきちんと詰まっています。視聴者の皆様には、ぜひ楽しみにしていていただきたいです。
忽那汐里コメント
今回頂いた田宮良子という役は、私の役者人生の中でもっともチャレンジングな役でした。田宮として生きた半年の間、たくさんの新しい感情に出会い、色々な学びがあり、人としても役者としても成長することができました。撮影中は日々新しい発見と可能性に触れ、原作の扱うテーマの深さを噛み締めながら演じていました。この体験は役者としてとても幸せなことだと実感しています。全スタッフ及びキャストと助け合い悩みながら一生懸命に作り上げた大切な作品です。皆さまに観ていただくことを楽しみにしています。
佐藤善宏(エグゼクティブ・プロデューサー)コメント
「人間とは何か」「異質な存在と共存できるか」――30年以上前に漫画『寄生獣』が投じた問いは、感情を持たないAIが身近に存在する現代、よりリアルな社会の問いとなっています。
本作で描くのは、まだ語られていない田宮良子の物語です。人間を捕食するために出現したパラサイトでありながら、人間の赤ちゃんを育てる中で絆を築き、共存を模索した彼女。生まれ持った本性は、経験によって書き換えられるのか。原作の核心を大切にしながら、これまで描かれなかった彼女の葛藤と生きたプロセスを、オリジナルストーリーとして描き出します。
30年前に提示された普遍的な問いを、今この時代にこそ問い直す。それこそが、私たちが本作を作る理由です。ヨン・サンホ氏と再びタッグを組み、日本の素晴らしいクリエイター、俳優陣で作り上げる本作にどうぞご期待ください。
Netflixシリーズ「寄生獣 ーTAMIYAー」
2027年世界独占配信
主演:忽那汐里
企画:ヨン・サンホ
監督:柿本ケンサク、中川和博
脚本:ヨン・サンホ、リュ・ヨンジェ
エグゼクティブ・プロデューサー:佐藤善宏(Netflix)、ヤン・ユミン
企画制作:WOWPOINT
制作:エピスコープ
製作:Netflix
原作:岩明均「寄生獣」(講談社「アフタヌーン」所載)
