「新潟国際アニメーション映画祭」で手塚治虫特集、ゲストに岩井澤健治監督ら

「鉄腕アトム 宇宙の勇者」 (c)手塚プロダクション

「第4回新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)」のプログラムと、来場ゲストが発表された。

アニメーション史における重要な作家の業績を振り返る「レトロスペクティブ」では、手塚治虫にフィーチャー。手塚が残した業績を「アニメ」「マンガ」「映画」の観点から回顧する。上映作品は「千夜一夜物語」「海底超特急マリン・エクスプレス」「鉄腕アトム 宇宙の勇者」「リボンの騎士」「実験アニメーション傑作選」。今回の映画祭と、次回の第5回で特集を行う。

今年のコンペティションを審査するクリエイターたちの「現在地」と、その視線の先にあるものを共有するプログラム「世界の潮流」では、審査員のアヴィッド・リオンゴレン監督による「サリーを救え!」「ニャンてこと!」と、ホセ・コラル・リョレンテ監督による「ノーバート」を上映。またダビッド・バウテが監督を務めた「マリポーサス・ネグラスー黒い蝶ー」もラインナップされた。さらに「巨匠の実験 『者武芸帳』」と題されたプログラムでは、白土三平の劇画を緻密に撮影・構成したオプチカルアニメーションで、大島渚監督による「者武芸帳」が届けられる。

来場ゲストには大川博賞を受賞した「ひゃくえむ。」の岩井澤健治監督、蕗谷虹児賞を受賞した「ChaO」で作画監督を、「ホウセンカ」で作画を務めた伊藤秀次らが名を連ねた。またコンペティション部門の長編部門に選出された「トリツカレ男」の髙橋渉監督、Indie Box部門に選出された「LOCA!」のうったまー監督も来場。さらに「レトロスペクティブ」には手塚治虫の息子である手塚眞もゲストとして登場する。

フォーラムの情報もらかになった。「大川博賞記念講演」では、岩井監督が「ひゃくえむ。」の制作についてトークを展開。また「蕗谷虹児賞記念講演」として、伊藤が「ChaO」「ホウセンカ」をはじめとした自身のキャリアを振り返る。「オリジナルアニメーション企画『REKKA』制作状況報告2026」と題されたフォーラムには、小中和哉と阿尾直樹が登壇。日本神話「スサノオのヤマタノオロチ退治」を、実際に古代にあった歴史的事件として新解釈した「REKKA」について、いかに現代の問題と絡めたエンタメ作品へ昇華させるかを、最新映像を織り交ぜながら語る。

「第4回新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)」

期間:2026年2月20日(金)~25日(水)
会場:新潟県 新潟市古町地区を中心とした施設、劇場

来場ゲスト

コンペティション

ヴォイテク・ヴァヴチェク(ポーランド)
アシュカーン・ラハゴザール(イラン)
タニア・アナヤ(ブラジル、ペルー)
髙橋渉(日本)
キム・デニス・スンミン(韓国)
うったまー(日本)
竜崎彩威 (日本)
プ・ヒョジョン(韓国)
イ・サシャ(韓国)

大川博賞・蕗谷虹児賞

岩井澤健治
伊藤秀次

レトロスペクティブ

手塚眞
藤本由香里
木村智哉

審査員

アヴィッド・リオンゴレン(フィリピン)審査委員長
ホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス(スペイン)審査員
早川千絵 (日本)審査員

フォーラム

「アニメーションの来像」

出演:是永寛志、柴田豊、成田兵衛

「新潟アニメーション戦略会議2026~『協議会ビジョン』の実現に向けてアジア視点で探る~」

出演:石田美紀、瀧澤大祐、荒尾哲也、内田昌幸、パク・キヨン、土居伸彰、成田兵衛

「オリジナルアニメーション企画『REKKA』制作状況報告2026」

出演:小中和哉、阿尾直樹

「日本グラフィック・メディスン協会 国際シンポジウム @NIAFF2026」

出演:中垣恒太郎、落合隆志 ほか

「日本アニメーション学会・研究・教育委員会シンポジウム」

出演:アーロン・ジェロー、萱間隆、三原龍太郎、小島伸之、ヨアヒム・アルト

「アニメーション研究の最前線 2026 ラサール芸術大学×新潟大学」

出演:アレックス・チャン、米村みゆき、ガン・ショウフィ、石田美紀、クリス・ショウ(モデレーター)

新潟大学企画

「新潟在住学生企画 アニメーション上映+座談会」

マスタークラス

「大川博賞記念講演:岩井澤健治(ロックンロール・マウンテン)」
「蕗谷虹児賞記念講演:伊藤秀次」
「パク・キヨン『AIと想像力の可能性』」
「ホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス『世界のアニメーション:日本、ヨーロッパとラテンアメリカの文化的交流』」
「アヴィッド・リオンゴレン「フィリピン初のクィア・スーパーヒロインのアニメ化にたどり着くまで」」

ワークショップ

「NIAFF×新潟市×新潟日報社 ジュニア・クレイアニメーション・ワークショップ」