第22回手塚治虫文化賞、マンガ大賞最終候補の10作品が出揃う
朝日新聞社が主催する、第22回手塚治虫文化賞のマンガ大賞最終候補作品が発表された。
候補作は8人の社外選考委員による投票と、書店員およびマンガ関係者による推薦によって選出。Ark Performance「蒼き鋼のアルペジオ」、田中圭一「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」、田辺剛「狂気の山脈にて」、野田サトル「ゴールデンカムイ」、おざわゆき「傘寿まり子」、鳥飼茜「先生の白い嘘」、石黒正数「それでも町は廻っている」、石塚真一「BLUE GIANT」、LF・ボレ作、フィリップ・ニクルー画、原正人訳による「MATSUMOTO」、白井カイウ原作、出水ぽすか作画「約束のネバーランド」の計10作品がノミネートされた。なお専門家や書店員による推薦では、「ゴールデンカムイ」が第1位を獲得している。結果は4月下旬に朝日新聞紙面にて発表され、6月7日に東京・浜離宮朝日ホールにて贈呈式が行われる予定。
手塚治虫文化賞は、手塚治虫の志を継ぎマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設したもの。第21回ではマンガ大賞にくらもちふさこ「花に染む」、斬新な表現や画期的なテーマを描く作者に贈られる新生賞に雲田はるこ「昭和元禄落語心中」、短編賞に深谷かほる「夜廻り猫」、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる特別賞に「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の秋本治が輝いた。今回より新たな選考委員として、秋本が参加している。