自分をさらけ出せない美大生と変人講師、不器用な男2人の純愛「月とピエタ」上下巻

「月とピエタ」上巻(帯付き)

大地幹「月とピエタ」上下巻が、本日10月7日にKADOKAWAのレーベル・カドコミから同時発売された。上巻の帯にはダ・ヴィンチ・恐山(品田遊)が推薦文を寄せている。

美大生の陽介は他人のお願いを断るのが苦手で、八方美人な態度が原因でストーカー被害に遭ってしまうほど。それでも愛想笑いをやめられず、変わることのできない自分に思い悩みながら絵を描き続けるが、その絵も「中身がない」と酷評されてしまう。「絵を描くのが好きだ」「でもみっともない絵を描くぐらいならやめた方がいいんじゃないか」と葛藤を重ねる陽介。そんなある日、変人と噂される解剖学の講師・百合川に見透かされたような言葉を投げかけられた陽介は、柄にもなく逆上してしまう。自分をさらけ出せない美大生と変人講師という、不器用な男2人の純愛が描かれる。