第8回さいとう・たかを賞のノミネート作品発表 分業体制の優れたマンガを顕彰
第8回さいとう・たかを賞のノミネート作品が発表された。
さいとう・たかを賞は、シナリオと作画の分業体制で制作された、優れたマンガ作品を顕彰する賞。今回ノミネートされたのは、原作・後谷戸隆、作画・我孫子楽人「きみの絶滅する前に」、原作・津田彷徨、作画・瀧下信英「高度に発達した医学は魔法と区別がつかない」、原作・左藤真通、作画・富士屋カツヒト「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」、原作・濱田轟天、作画・瀬下猛「平和の国の島崎へ」、原作・ほしのディスコ、作画・オジロマコト「星野くん、したがって!」の5作品だ。結果は最終選考会を経て、12月10日にさいとう・たかを賞のWebサイトおよびビッグコミック(小学館)の誌面で発表される。最終選考委員は小山ゆう、佐藤優、長崎尚志、やまさき十三の4名。
同賞は2017年に一般財団法人さいとう・たかを劇画文化財団により創設された。受賞作品のシナリオライターと作画家、担当編集者もしくは編集部それぞれに、正賞としてさいとう・たかをのデザインによるゴルゴ13像が、また副賞として、シナリオライターと作画家に賞金各50万円が贈呈される。
なお過去の受賞作は以下のとおり。
さいとう・たかを賞 受賞作一覧
第1回(2017年度)
「アブラカダブラ~猟奇犯罪特捜室~」
原作:リチャード・ウー
作画:芳崎せいむ
第2回(2018年度)
第3回(2019年度)
第4回(2020年度)
武論尊
※2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の情勢下においても、密になる環境を避けつつ分業による制作システムの文化継承をしていくため、分業・プロダクション方式でのマンガ制作に長らく尽力してきた者に特別賞が贈呈された。
第5回(2021年度)
「Shrink ~精神科医ヨワイ~」
原作:七海仁
漫画:月子
第6回(2022年度)
「ケーキの切れない非行少年たち」
原作:宮口幸治
漫画:鈴木マサカズ
第7回(2023年度)
「ABURA」
原作:NUMBER 8
作画:貘九三口造