今市子「岸辺の唄」シリーズ、5年ぶりの最新刊 村育ちの少女2人が広い世界へ

「白羽の矢を追って」

今市子の作品集「白羽の矢を追って」が、本日9月25日に発売された。

表題作「白羽の矢を追って」は、見渡す限り草原と湖と島という景色が広がる村が舞台。この村では昔から、湖の神に捧げる生贄選びを1羽の鳥に託している。しかしある年から鳥はどこかに消え、村人たちは凍った湖を伝って島に渡ることができなくなってしまった。そこで、マキナとミシネットという2人の少女が鳥を連れ戻すことを命じられる。母親同士が犬猿の仲で、幼い頃から器量の良し悪しを比べられてきた彼女たち。旅立ちの際、マキナは母親からミシネットを殺すための毒を渡されるが……。今が描くオリエンタルファンタジー「岸辺の唄」シリーズの5年ぶりとなる最新刊だ。