MyGO!!!!!アニメ放送へ意気込み、林鼓子は「立希ちゃんと付き合いたい」が早々に失恋
TVアニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」の制作発表会が本日5月24日に東京・飛行船シアターで開催された。発表会には高松燈役の羊宮妃那、千早愛音役の立石凛、要楽奈役の青木陽菜、長崎そよ役の小日向美香、椎名立希役の林鼓子、監督の柿本広大が登壇。シリーズ構成・脚本の綾奈ゆにこも声で参加した。
キャスト自ら演奏も行うガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ!)」。MyGO!!!!!(マイゴ)は2022年の始動以来ライブ活動を重ね、今年4月にアニメ放送が発表されたものの、キャラクターやストーリーについては多くが伏せられていた。そんな中、この日は6月29日に放送スタートといったアニメ情報を多数解禁。メインビジュアルがお披露目されると、キャスト陣からは「向いてるほうは違うけど顔の向きは一緒」「誰も笑っていない」といったコメントが飛ぶ。綾奈はストーリーについて「重め」と表現し、「1つの目標に向かってみんなが進んでいくような話ではない。私にとっても『BanG Dream!』プロジェクトにとっても挑戦のタイトルだと思います」と語った。
キャラクター紹介に「羽丘の不思議ちゃん」と書かれているボーカルの燈だが、羊宮は「周りから見ると不思議でも、彼女にとっては真剣にやっていることなので、演じる自分ではあんまり不思議だとは思わない」と話す。柿本監督は「繊細でものすごく不器用」と評した。続いてそんな燈に声をかけるギター・愛音について、立石は「自由でマイペースなMyGO!!!!!のメンバーを引っ張っていってくれる」と紹介。綾奈は「そつなく計算高い、イマドキの子。それが悪いことではなくて、その計算高さがどこから来ているのかを見てもらえたら」とキャラクターの奥行きを感じさせるコメントを残した。
同じくギターの楽奈は“エキセントリックガール”。柿本監督は「ヒト科というよりネコ科。欲求に素直な子」と紹介し、「ギターのデザインにも注目してほしいです」とアピールする。青木は自身の演じる楽奈について「見た目がすごい好き。普段何考えてるかわからなくて、ステージに立つとカッコいい!」と好きなポイントを語った。小日向演じるベース・そよは“ママみ”があるキャラクターだそうだが、綾奈は「ママにもいろいろある」と意味深なコメント。小日向は「高校生で、みんなのために動ける子ってなかなかいない。愛のあふれた女の子。見た目もめっちゃかわいい!」と愛情をにじませた。
ドラム・立希役の林鼓子は「自分とは逆なタイプ。クールなイメージなんだけど、1匹狼になりきれてないところがある」と立希の温かい一面を明かす。そして「私、立希すーごい好きなんですよ! さっきも裏で『立希ちゃんと付き合いたいな……』って言ってて。でも立希ちゃんは燈ちゃんのことが好きだから、早々に失恋してる(笑)」と話して観客を笑わせた。
発表会ではアニメのオープニング映像もいち早く公開され、会場のキャスト陣は映像を観ながら小さく手を挙げたり、演奏に合わせて手を動かしたりとノリノリの様子。1シチュエーションの演奏シーンのみで構成されたオープニング映像について、柿本監督は「いわゆるアニメのオープニングのようにキャラを見せるというより、MyGO!!!!!というバンドを知ってもらいたい」と意図を明かし、「1シチュエーションで完結しているのは、がんばったら高校生でも本当に撮れるんじゃないかという、等身大感」とこだわりを語った。
これまでの「BanG Dream!」シリーズのアニメとの違いについて聞かれると、柿本監督が挙げたのは“光の芝居”。「3Dは光や陰の表現が苦手な部分もあって。サンジゲンさんとこれまで培ってきたノウハウを活かしつつ、光の芝居に挑んでいただきました。『BanG Dream! 2nd Season』『3rd Season』でいろんな課題を乗り越えてきて、さらに画面がきれいになっている」と自信を見せる。
一方で苦労したポイントとしては「なかなか個性的な子ばかりなので、本当にまとまらなかった(笑)」と振り返り、「こういう状況だったらどう動くかを、1人ひとり面談するような感覚を大事にして作っていきました。綾奈さんに『今から立希になってください』ってやってもらったりして」と明かすと、キャスト陣からも驚きの声が上がった。そして最後に柿本監督は「音楽も歌も全部入ってチェックしてるときに、初めて自分で関わった作品で泣いてしまいました。そんな感動を、皆さんと一緒に感じられたら」と熱いメッセージを送った。
(c)BanG Dream! Project