「静かなるドン」10年ぶり新シリーズがGJで、新田たつお「久しぶりに、ぶちかまします!」
新田たつお「静かなるドン」の続編となる新シリーズ「静かなるドン-もうひとつの最終章-」が、5月17日発売のグランドジャンプ12号(集英社)でスタートすることが明らかになった。
連載のきっかけはグランドジャンプで連載された、山下和美のドキュメンタリー作品「世田谷イチ古い洋館の家主になる」とのコラボ読み切り「世田谷イチ古い洋館に来た静かなるドン」の執筆。新田は山下が主催する明治建築・旧尾崎邸保存活動にも協力しており、2022年に発表された同読み切りでは「静かなるドン」のキャラクターたちが洋館購入までの様子を振り返る様子を描いた。
9年ぶりに執筆された「静かなるドン」の特別読切への反響や、読者からの強い続編の要望などに応えたいという新田の思いから、実業之日本社と集英社の編集部で協議のもと、新シリーズの連載が決定。新田は「洋館保存に関わった静ドンを去年描いて、反響があり電子でもブレイクして10年ぶりに、やる気になりました。何より描きたい話が浮かび、体力も回復したので久しぶりに、ぶちかまします!」とコメントした。なお「静かなるドン-もうひとつの最終章-」の紙版の単行本は実業之日本社から発売され、電子版が集英社、実業之日本社の2社から刊行される。
「静かなるドン」は昼はサラリーマン、夜は関東最大の暴力団・新鮮組の三代目総長という近藤静也が、この世からヤクザをなくすという理想を胸に奮闘する任侠作品。1988年から2013年まで週刊漫画サンデー(実業之日本社)で連載された。単行本全108巻の紙版の累計発行部数は4600万部以上を誇り、近年は電子書籍で売り上げを伸ばしている。これまでにTVドラマ化、映画化などさまざまなメディア展開が行われてきた。また伊藤健太郎主演による新たな実写映画全4話が、5月12日より2話ずつ2週連続で公開される。