今日は何の日?~マンガで覚えるたのしい記念日~ 第19回 11月20日は「ピザの日」
カレンダーを見ると「○○の日」と書いてあり、その日が何かの記念日になっていると気が付くことがあります。何かの日だと知るだけで、ちょっと今日が特別に感じて何かしたくなるもの。そんなときは、記念日に関係したマンガを読んでみるのはどうでしょう。本日11月20日「ピザの日」は、ピザを題材にしたエピソードが登場するマンガを紹介します。
文・構成 / コミックナタリー編集部
石黒正数「気の抜けたビールで…」(徳間書店)
「冷めたピザでも食うんだな」という謎のアドバイス。その意味は……?
せっかく追い詰めた犯人を取り逃がしてしまうという失態をおかした主人公。冷徹になりきれない自分に嫌気がさした彼は、ハードボイルドな先輩刑事・内須河に、どうしたらあなたのような男になれるのかと質問し「冷めたピザでも食うんだな」とアドバイスされる。しかし言葉の意味がわからず、なぜそんなことをしなければならないのかと問う主人公。その驚きの理由は……? この「気の抜けたビールで…」は、短編集「探偵綺譚」に収録。できたてアツアツのピザを目の前にして食べないという行動は、ピザの美味しさを知る人ならば誰もが冒涜的に感じるはず。
大島千春「いぶり暮らし」(コアミックス)
「好きな具を好きなだけ乗せられる」手作りピザ、具材はもちろん燻製!
休みの重なる日が週に1日しかない同棲カップル・頼子と巡が、休日の楽しみとして2人で一緒に燻製作りをする「いぶり暮らし」。4巻収録の第28話では、出来合いの生地の上に燻した具を乗せて焼く「自分好みのトッピングのせ燻製ピザ」を作ることに。サラミにエビ、チーズはどれにしようかなとスーパーで迷いながら選んだ具を、キャンバスに絵を描くようにまっさらな生地の上に盛り付けていく2人。じっくり燻すことで美味しくなる燻製がその待ち時間も楽しいように、手作りピザの準備も手間ひまかけることに独特の楽しさがあると2人の姿から感じられる。宅配ピザやお店で食べるピザも美味しいけれど、たまにはピザ作りに挑戦してみるのもありかも?
出内テツオ「野球場でいただきます」(KADOKAWA)
ピザパしようと誘われて、到着したらそこは野球場!
「野球場でいただきます」は、仕事のストレスは野球場で「思うように好きなだけ」「カロリーもお財布も気にせず酒と飯を貪り散らかすこと」で解消するのが趣味という会社員女性・坂本つばめが、偶然に知り合った野球観戦初心者の女子大生・亀井とあちこちの野球場へとご飯目的で出かける“球場飯”を題材にしたグルメ作品。その第2話では、石窯で焼いた本格ピザが食べられるお店・エルズクラフトを目当てに埼玉・メットライフドーム(現:ベルーナドーム)を訪れる。ガッツリめな「5種のチーズピザ」と、スタンダードな「コロラドピザ・トマト」を食べながらビールをグイッと、美味しく開放的に野球観戦! 試合4回裏からは甘いピザが販売されるなどの耳寄り情報も同エピソードではゲットできる。実在のお店と料理が紹介されているため、マンガとして楽しむだけじゃなく、気になった料理があれば食べに行けるガイドブック的魅力も詰まった作品だ。