「冨樫義博展」明日開幕!幽白からH×Hまで、362点の原画や資料でその軌跡を辿る
冨樫義博の展覧会「冨樫義博展 -PUZZLE-」が、明日10月28日から2023年1月9日まで東京・森アーツセンターギャラリーで開催される。開幕に先がけ、本日10月27日にプレス向けの内覧会が行われた。
「冨樫義博展 -PUZZLE-」は同展初公開のイラスト・資料16点を含む原画・資料362点をもとに、冨樫の作家性の真髄に迫る展覧会。「プロローグエリア」「『幽☆遊☆白書』エリア」「『レベルE』エリア」「『HUNTER×HUNTER』エリア」「『“奇”生物の世界』エリア」「『冨樫義博』エリア」から構成されている。なお展覧会のコンセプトとして「キャラ」「設定」「ストーリー」「描写」に着目するとともに、各作品ごとに1つの「特異点」を設定して、合計5つのポイントから展示会原稿を選定。「幽☆遊☆白書」は名場面を彩る力強い「言葉」、「レベルE」は結末が毎度迎える「想定の斜め上」、「HUNTER×HUNTER」は作品を象徴する能力「念」が「特異点」となっている。
まず「プロローグエリア」では展覧会名の「-PUZZLE-」の通り、パズルのピースとして壁面にちりばめられた歴代冨樫作品の登場キャラクターが来場者を出迎える。「『幽☆遊☆白書』エリア」は「キャラ」「設定」「ストーリー」「描写」「言葉」のコンセプトから選びぬかれた原画とともに、「霊界探偵編」から始まる各章の原画が展示されている。またメインキャラクターである幽助、桑原、蔵馬、飛影に着目した原画もエリア中央に集められた。
続いて登場するのはオムニバススタイルで発表された「レベルE」のエリア。コンセプトを元に、各エピソードごとに選りすぐった原画が並ぶ。「『HUNTER×HUNTER』エリア」はコンセプトによる展示に加え、「ハンター試験編」からのゴンたちの成長を追うことができる展示を展開。水見式のグラスと、そこから溢れ出すかのように飛び出た、各系統の念能力にまつわるシーンをまとめたパネルも設置されている。このほか「冨樫メモに基づいた『念能力』設定資料」と銘打った特別展示も。その内容は会場で確認しよう。
「『“奇”生物の世界』エリア」には「幽☆遊☆白書」「レベルE」「HUNTER×HUNTER」に時おり登場する、奇怪な生物たちの原画が一堂に。ラストの「『冨樫義博』エリア」では冨樫の創作活動をまとめた年表、各作品のカラーイラスト、描き下ろしの「冨樫義博展」用キービジュアルイラストなどから冨樫の35年の画業を辿る。単行本の表紙パネルを使ったフォトスポットコーナーや、芥見下々、荒木飛呂彦、石田スイ、賀来賢人、クロエ・ジャオ、吾峠呼世晴、佐久間宣行、平山夢明からのコメントや色紙も展示された。
なお展覧会場に隣接する「THE SUN & THE MOON (Cafe)」ではコラボカフェ「Pieces Cafe」を実施。「幽☆遊☆白書」「レベルE」「HUNTER×HUNTER」の3作品からフード・ドリンク合わせて全10品が提供される。
「冨樫義博展 -PUZZLE-」
期間:2022年10月28日(金)~2023年1月9日(月・祝) ※会期中無休。 ※全日日時指定制。
時間:10:00~20:00 ※最終入場は19:30。
会場:東京都 森アーツセンターギャラリー