「ちょっとまて野球部!」イベント、ゆくえ高那「3バカのカッコイイ姿も見れる」
ゆくえ高那原作の実写映画「ちょっとまて野球部!」のトークイベント「映画も漫画も語りつくす!『ちょっとまて野球部!』製作秘話トークショー」が、本日11月7日に東京・神楽坂のla kaguにて開催された。
ゴーゴーバンチ(新潮社)にて連載中の原作「ちょっとまて野球部!-県立神弦高校野球部の日常-」は、強豪でも弱小でもない、日本一平均的な野球チームを舞台にした部活コメディ。須賀健太扮する野球部のキングオブバカ・大堀と、小関裕太扮する乙女男子の秋本、山本涼介扮する天然でマイペースな宮田の“3バカ”の日常が描かれる。今回のイベントは映画化と、映画のメイキングDVDの発売を記念したもので、原作者のゆくえ、映画で監督を務める宝来忠昭、脚本の友池一彦が登壇した。
お笑い芸人でもある友池による進行で、トークイベントはスタート。映画の完成後に原作者と話をするのは緊張するという宝来は「今日は何を聞かれるかドキドキしてます(笑)。映像にするうえで(原作とは)変えなければいけないところはあるので、映画として面白くは作ってる自信はあるけど、原作のテイストを保てるのかは不安だった」と、ゆくえの感想が気になる様子。また脚本を手がけた友池も「原作のエピソードはもちろん、原作にないエピソードも書いてるので先生の感想が気になります」と続ける。そんな2人に対し「大丈夫です(笑)」と笑顔で返したゆくえが「1巻の内容をほとんど入れてもらってすごいなと思いました。短いエピソードがたくさんあるから、それを上手につなぎ合わせていて、すごいなと尊敬しました」と述べると、2人はホッとした様子だった。
映画化の話を聞いた時の感想を問われたゆくえは「単行本が1巻しか出てなかったので、最初お話を聞いた時は、正直何を作るのかなと(笑)。ありがたい話ですけど、どこまで本気にしていいかわからなかった」と当時の心境を吐露した。また、バスケ部出身だという宝来が「1巻を渡されて、『映画化したい』と言われた時に、野球部か……と(笑)。でも原作を読み進んで、これなら大丈夫だなと思って」と述べると、友池が「ほとんど野球してないですからね(笑)」と続け、観客の笑いを誘った。
一方、ソフトボール部だったというゆくえは「高校時代、隣で野球部が練習していたのを思い出しました」と撮影現場の感想を語る。さらに「私が行った日は、グラウンドで野球しているシーンだったんですよ。なので、みんなちゃんと野球できるんだと思って」と感想を述べると、宝来が「みんな野球できる風にやってましたけど、実は野球やったことない子もいて。誰とは言わないんですけど、すごく苦労した人はいます(笑)」と暴露。しかし「でも撮影中は、部活の顧問やってるような感じで、監督というか先生みたいな気分でしたね。生徒を扱ってるみたいな。それはそれで楽しいなと」と撮影を振り返る。
イベントの途中では、映画の冒頭数分の上映が行われた。再びステージに戻ってきた宝来が「これ、相当なプレッシャーですよね」と観客のリアクションを伺う素振りを見せると、会場から大きな拍手が起きる。続けて、本編ではほとんど野球をするシーンがないため、敢えてオープニングで野球するシーンを入れたと語る宝来に、ゆくえは「マンガではバカなことばっかりやっているので、ちゃんと野球をしている3バカのカッコイイ姿が見れてよかったです」と、うれしそうに話した。
最後、ゆくえは「こんな素敵なイベントを開いて頂いてありがとうございます。来年にはメイキングDVDや単行本3巻も出ますので、映画と一緒によろしくお願いします」とアピール。また友池は「普段はお笑い芸人としてネタを書いてますが、先生の作品に味付けをしながら書くのは、楽しくてワクワクする作業だった。是非、皆さんに映画を楽しんでもらって、僕に映画の続編を書かせてください」と熱く語った。
じゃんけんでプレゼント非売品グッズがもらえるプレゼント大会やゆくえのサイン会も実施され、イベントは幕を閉じた。映画は「ちょっとまて野球部!」は2018年1月27日に公開。また映画のメイキングDVD「3バカのアフタースクール メイキング オブ『ちょっとまて野球部!』」は2018年1月10日にリリースされる。
映画「ちょっとまて野球部!」
2018年1月27日公開
スタッフ
原作:ゆくえ高那「ちょっとまて野球部!県立神弦高校野球部の日常」(新潮社「GOGOバンチ」連載中)
監督:宝来忠昭
脚本:友池一彦
音楽:フジモトヨシタカ
製作・配給・宣伝:日本出版販売 東映ビデオ
キャスト
須賀健太、小関裕太、山本涼介
宮崎秋人、荒井敦史、塩野瑛久、柳喬之
尾関陸、田村升吾、西野太盛、磯崎亮太、ダーウィン/田中聡元
田中日奈子、大隣望鈴、長田侑子、池原猛、庵原匠悟
堀部圭亮、福士誠治
(c)2017 ゆくえ高那・新潮社/「ちょっとまて野球部!」製作委員会