「アイゼンフリューゲル」監督・小松田大全が水島精二と「二人三脚でいいものを」
虚淵玄原作による劇場アニメ「アイゼンフリューゲル」など、アニプレックスによる新作アニメの情報が、去る9月24日に行われたイベント「Aniplex Online Fest 2022」内で一挙に発表された。
「Aniplex Online Fest 2022」は神奈川・パシフィコ横浜で開催され、YouTubeでも配信。新作発表コーナーではまず最初に、成田良悟の小説「Fate/strange Fake」がアニメ化され、「Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-」のタイトルで12月31日に放送されることが明らかに。ステージに登場したプロデューサーの黒崎静佳氏は、監督を務める榎戸駿と坂詰嵩仁が、過去にアプリゲーム「Fate/Grand Order」のアニメーションCMや、原作小説のアニメーションCMなどを担当していることから、「『Fate』に造詣の深いスタッフでお届けできると思います」と自信を見せる。
「Fate」シリーズは海外でも愛されていることから、「Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-」では初の試みとして日本語版とともに英語吹替版も同時制作される。イベント中にはAniplex of Americaでマネージャーを務めるアルバート・カオのメッセージ映像も上映され、物語の舞台がアメリカの架空の都市・スノーフィールドになることから、日本のスタッフ陣がアメリカでロケハンを行ったことなどが明かされた。
劇場アニメ「アイゼンフリューゲル」の紹介コーナーでは、総監督の水島精二、監督の小松田大全がステージに登場。登壇前に「アイゼンフリューゲル」の物語が20年以上も前に誕生していた経緯が紹介されたが、水島と小松田は今日まで知らなかった様子で、「初耳です」と驚く。水島は当初シナリオ監修という立場で参加していたが、次第に立場が変わり、気付けば総監督になっていたという。水島よりも早くからプロジェクトに携わっている小松田は、物語の核である脚本の魅力を作る経験値が自分に足りなかったとし、水島に導いてもらいながら確かな面白さを固めたかった、と意図を説明した。
「アイゼンフリューゲル」のPVも公開され、水島は「原作を読んでいただていからアニメを観ても楽しめると思います。期待していただけたら」とコメント。小松田は一番の見どころは竜と戦闘機のスピード勝負だとして、「水島さんの力を借りつつ、二人三脚で全力でいいものを作りたい」と意気込みを語った。
続けて、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の新作として、「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」の制作が発表された。梓川咲太役の石川界人が登壇し、新作の制作に喜びと感動を覚えたと話す。石川は「演じていてもめちゃめちゃ楽しいですし、『ここまで人の心に触れるんだ』と感動したことも記憶に新しいです」と過去シリーズの収録を振り返った。
なおイベント内ではましろの「山田くんとLv999の恋をする」が2023年にTVアニメ化されることも発表に。木之下茜役の水瀬いのり、山田秋斗役の内山昂輝のコメントが読み上げられた。