「ONE PIECE FILM RED」名塚佳織の努力を田中真弓が絶賛、池田秀一は花束でサプライズ
尾田栄一郎原作による映画「ONE PIECE FILM RED」の初日舞台挨拶が本日8月6日に東京・丸の内TOEIで行われ、ルフィ役の田中真弓、ウタ役の名塚佳織、シャンクス役の池田秀一、監督を務めた谷口悟朗が登壇した。
冒頭の挨拶で田中は「25年前、ここまで続くと誰が思ったでしょうか。尾田っちも思ってなかったんじゃないでしょうか。そんな感激を感じました」と公開初日を迎えたことを喜ぶ。ウタのボイスキャストを務めた名塚は「ウタの役をいただいたときはビックリしすぎて頭が真っ白になって、うれしいという気持ち以上にしっかりやらなくてはという気持ちが強かった」とこれまでを振り返り、「今日ここに立ってようやくホッとしたというか、ウタがやれてこの作品に出られてうれしいと思いました」と感慨深げに語る。
続く池田は「シャンクスと巡り合って20数年。皆さんに劇場でご挨拶できるのは初めてで、いさかか気持ちが高揚してます」と緊張した面持ちで挨拶。さらに「最初はシャンクスがこんなに活躍すると思ってなくて。ルフィがちょっと思い出してくれるのかなって感じで油断してたんですけど、台本をいただいたときは少々慌てました(笑)。これはちゃんとやらなきゃいけないなと」と語ると、田中は「ちゃんとやってください、いつも!」とツッコミを入れながらも、「『この戦争を終わらせに来た!!!』って言って!」と池田にリクエスト。苦笑いを浮かべながら、池田が「この戦争を終わらせに来た!!!」というシャンクスのセリフを披露する場面もあった。
今作の物語の鍵を握るウタを演じた名塚について、田中は「正直言って、歌う方と喋る方が違うのはあんまり好きじゃないんです。でも実際に観たら、本当に1人の人に感じられたのがすごい。ライブ会場にいるみたいな感覚になれます」と絶賛。名塚は「難しさはあったんですけど、観ていただく皆さんにはウタという少女の物語に集中してもらいたかったので、違和感を感じないでもらいたいと心がけていました」と思いを明かす。また2人1役のウタを作り上げるうえで、名塚とAdoに「できるだけ同じ情報」を渡したという谷口監督は「私は間に立ってるだけですから、実際に作業してるのはAdoさんと名塚さん。お二方にはとても感謝しています」と名塚とAdoを称賛した。
さらにAdoからのメッセージも到着。「完成された作品を観て、名塚さんとともに作り上げたウタは歌姫として1人の少女として生き生きと輝いていました」と映画の感想を伝え、「歌唱キャストとして携われたことは、私の一生の宝ものです。ウタという新時代の歌姫を愛していただけたらうれしいです」と思いを届ける。そんなAdoのメッセージを受け、名塚も「監督たちからの要望を受け止めて、真摯に向き合ってくださった。私もAdoさんと一緒にウタという役を演じることができてうれしかったです」と感謝の気持ちを込めた。
イベントの最後には、池田が名塚にサプライズで花束を渡す場面も。ウタのヘアカラーをイメージした赤と白のバラ100本を受け取り涙をこぼす名塚に、池田は「シャンクスからメッセージを預かってるので、それをお伝えします」と話し始め「ウタ……お前はやっぱり最高の娘だ。ありがとう」と伝える。名塚は「こんな幸せなことはないですね。私がここに立てたのは、皆さんのおかげだと思ってます。今日からは観てくださる皆さんにいっぱいパワーをお届けできたらなと思います」と述べた。
(c)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (c)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会