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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン特別編集版」石川由依&浪川大輔のメッセージ届く

TVアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の特別編集版が、本日10月29日に日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送される。これに合わせ、ヴァイオレット・エヴァーガーデン役の石川由依、ギルベルト・ブーゲンビリア役の浪川大輔から、メッセージが届けられた。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン特別編集版」は、2018年に放送されたTVシリーズ全13話より、第1話から第3話、第7話と第9話、第10話を中心に、石立太一監督の完全監修のもとで物語の魅力を濃縮したもの。石川は「初めてヴァイオレットを見たときに一目惚れし、『絶対やりたい!』と思ったキャラクターだったので、役者として今まで培ってきたものをこの作品で全部ぶつけようと思って臨みました」と当時を振り返り、印象的なシーン・セリフについて「(神回と言われる)10話も大好きなのですが、ヴァイオレット視点で語るなら、ヴァイオレットが心に抱えていた葛藤を乗り越える9話が印象深いです」と語った。浪川は「監督をはじめスタッフの気迫がすごい! ヴァイオレットを通して得られる感情もキメ細やか。ゼロ、いやマイナスから少しずつプラスが足されていく過程が素晴らしく心に響く」と本作の魅力を説明。印象的なシーン・セリフについては「やはり『愛してる』。この言葉ではないでしょうか。ここから始まり、ずっと寄り添うものであります」とコメントを寄せた。

なお次週11月5日には、自動手記人形として成長を重ねたヴァイオレットと、規律の厳しい女学校に通う依頼主・イザベラを軸に展開する物語「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-」を本編ノーカットでオンエア。YouTubeでは動画「3分でわかる『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』」「『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』名シーン」を公開中だ。

石川由依(ヴァイオレット・エヴァーガーデン役)コメント

石川から見た作品の魅力

素晴らしい映像、素晴らしい物語、素晴らしい音楽。素晴らしい方々によって丁寧に丁寧に生み出されたどこをとっても最高峰の作品。
忘れかけてたもの、大切にしなければいけないものを改めて思い出させてくれる作品です。

石川から見た主人公の魅力

ヴァイオレットは人から言われた事をストレートに受け取り、思ったことをそのまま口にしたりするのですが、その口にした事が実は非常に大切な事だったり、思っていても口に出さないことだったりして、大事な事を思い出させてくれる存在です。ゼロの状態からスタートして、何も知らないからこそ、人を傷つける事も中にはあるのですが、だからこそ、はっとさせられる事がたくさんあって…。そこからたくさんの人に色々な事を教えてもらいながら成長してゆく姿にも胸を打たれます。最初は本当に折れてしまいそうなか弱い存在だったのに、(物語の終盤では)強い子になったな…と尊敬の念を抱きました。

ヴァイオレットを演じるにあたって、どんなところに注意したか

最初のアフレコで監督から「(戦う武器として育てられ人の感情がわからないヴァイオレットの)今の段階の感情はゼロで、赤ちゃん状態」と言われ、どう自分の感情をゼロにして言葉を発するかに苦心しました。ヴァイオレットはまだ物事をよく知らず、言葉自体は知っていても深い意味は知らない状態なので、思った言葉がストレートに口からポロポロ出てくるように間を作らずにしゃべるのを心がけました。そんなヴァイオレットが少しずつ成長してゆくのですが、先の話数までシナリオを読んで、成長の度合い(ペース)を考えながらアフレコにのぞみました。本当に少しずつ少しずつの成長なので、繊細な芝居が求められるという緊張感はずっとありました。
敢えて無理に大きな演技をしようとせず、監督の指示に従い、脚本というレールに乗って、京アニの素晴らしい映像に負けないお芝居を!というのはずっと思っていました。初めてヴァイオレットを見たときに一目惚れし、「絶対やりたい!」と思ったキャラクターだったので、役者として今まで培ってきたものをこの作品で全部ぶつけようと思って臨みました。

特に印象的なシーン、セリフ

(神回と言われる)10話も大好きなのですが、ヴァイオレット視点で語るなら、ヴァイオレットが心に抱えていた葛藤を乗り越える9話が印象深いです。

※ヴァイオレットは戦時中、少女兵として多くの人を殺めてきた。その自分が手紙の代筆という職業を続けていてもいいのか思い悩み、それを乗り越えるのが9話。

ヴァイオレットが手紙の代筆を通して出会った人々、やってきた事を思い出すシーンが好きです。出会った人々も見えないところで、ヴァイオレットと同じように成長しているのが感じられるんです。そしてそのあとのホッジンズ社長がヴァイオレットに向けた言葉「してきた事は消せない。でも…でも…君が自動手記人形としてやってきた事も消えないんだよ。」というセリフも胸に響きました。
また、10話でのヴァイオレットのセリフ「人には届けたい想いがあるのです。届かなくていい手紙なんてないのですよ。」というセリフも心に残ります。その前の9話で郵便社の先輩からヴァイオレット自身が言われた言葉でもあり、ヴァイオレットはその言葉をちゃんと覚え、理解し、次の誰かに伝える…その繋がりが素晴らしいです。

「金曜ロードショー」の視聴者にひと言

この作品は年齢・性別・国籍・文化、関係なくどんな方にも届く作品だと思います。誰にも存在する大事な事を思い出させてくれる素晴らしい作品です。この作品のファンの方はもちろん、知らないみなさんにも、この機会に「外伝」含め見て頂けたらうれしいです。たくさんのスタッフが想いと願いを込めて大切に丁寧に作り上げました。その想いをテレビを通して受け取って頂けたら幸いです。家族と…大切な方と…お誘いあわせのうえ是非ご覧ください!

浪川大輔さん(ギルベルト・ブーゲンビリア役)コメント

浪川から見た本作の魅力

どこから言っていいのか、逆に難しい。
監督をはじめスタッフの気迫がすごい!
ヴァイオレットを通して得られる感情もキメ細やか。
ゼロ、いやマイナスから少しずつプラスが足されていく過程が素晴らしく心に響く。

ギルベルトというキャラクターの印象

TVシリーズでのギルベルトは、過去は美化されるもので、よりステキなポジションに居させてもらってます。

特に印象的なシーン、セリフ

やはり「愛してる」。この言葉ではないでしょうか。
ここから始まり、ずっと寄り添うものであります。
とはいえ、他にも名シーンが沢山ありすぎて正直悩みます。

「金曜ロードショー」の視聴者にひと言

泣く準備をしてから視聴してくださいませ。
観終わって、その余韻に浸りつつ眠りにつけたらきっと幸せだと思います。
最高傑作を全身で浴びてください。必見です!

(c)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会