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出水ぽすかが映画「DUNE」にイラスト寄稿、神山健治らからもコメント到着

出水ぽすかが、映画「DUNE/デューン 砂の惑星」に描き下ろしイラストを寄稿した。

10月15日公開の「DUNE/デューン 砂の惑星」は、砂に覆われた惑星デューンを舞台に、全宇宙の未来を託されたポール・アトレイデスの運命と宇宙の混迷を描いたSF作品。同作にインスパイアされたという出水のイラストには、主人公・ポールとアトレイデス家をはじめ、宇宙の支配を狙う宿敵・ハルコンネン家、襲い来るサンドワームの姿などが描かれた。

映画について出水は「異星での文化の違いが生活の端々で不気味に映り、壮大な砂漠の中にも小さな家族の息づかいを感じる物語です」とコメント。出水のイラストに対し、監督を手がけたドゥニ・ヴィルヌーヴは「とても感動しています。キャラクターと映画の精神 / スピリットを大切にしつつ、自分のものにしてくれているのが見てわかりますから。重力の使い方や、ドローイングの力学に何か特別なものを感じますし、非常に美しいなと思います」と絶賛の声を寄せている。なお出水のほか、樋口真嗣、山崎貴、神山健治、荒牧伸志、石川慶、ヒグチユウコ、佐藤大、牧眞司、前田真宏、柴山智隆からも、映画へのコメントが届けられた。

出水ぽすかコメント

緊迫感あるシーンの連続で息つく暇がありませんでした。異星での文化の違いが生活の端々で不気味に映り、壮大な砂漠の中にも小さな家族の息づかいを感じる物語です。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ コメント

出水ぽすかのイラストについて

とても感動しています。キャラクターと映画の精神/スピリットを大切にしつつ、自分のものにしてくれているのが見てわかりますから。重力の使い方や、ドローイングの力学に何か特別なものを感じますし、非常に美しいなと思います。とても詩的ですし。他のアーティストが(自分の作品の)「画」から何かを感じ、自分の作品に落としてくれているというのは、僕にとってもとても感動的なことです。美しい贈り物だと感じます。

樋口真嗣コメント

やっと時代が、表現が追いつき、そして更なる高みへ飛びたつ。
削ぎ落とされ、鋭利な刃物のように聳え立つ美学。
そこで翻弄される高潔な意思と尽きない欲望。
まさかSFでここまで美しく脆く悲しく、そして抗えない運命を謳いあげる時が来ようとは。
2020年代を背負うであろうこの映画を大画面で観ない理由は、もはや何もないのだ。

山崎貴コメント

本物のDUNEがそこにはあった。僕は2時間半、確かにアラキスに立っていた。そして、その歴史的な瞬間を目撃した。

神山健治コメント

映像が持つ“”説得力”が、SF映画ということを忘れさせる。我々は間違いなくデューンに連れて行かれる。

荒牧伸志コメント

期待通りな骨太さ、いや、それ以上の語り口でドゥニ監督はこの壮大な物語に対して、真正面から取り組み、DUNEの世界の魅力を全て描き出そうとしている。
映画の冒頭からその監督の意気込みが感じられて、見ている間も終わった後も、幸せな時間は続いていく。必見。オーニソプターに乗りたい。

石川慶コメント

映画館でこんなに原始的な興奮を覚えたのはいつ以来だろう。
SF映画史を、以前・以後に切り裂いてしまうくらい鮮烈なインパクトを持つ作品だ。
まさに、新しい神話の誕生に立ち会っている、そんな映画体験。

ヒグチユウコ(画家)コメント

豪華なキャストと素晴らしい衣装。砂の惑星の厳しさと相反するなんとも言えない美しさ。
そして私の大好きな巨大な砂虫!あの背中に乗って砂漠を走り回りたいです。

佐藤大(脚本家)コメント

様々な作品に影響を与えてきた伝説的SFファンタジーが画も物語も最高解像度で再構築された得難い体験。
原作との答え合わせやリンチ版との比較、ホドロフスキー企画への目配せ等を超えた新たな叙事詩の開幕を心から賞賛。
知らない人こそ繊細に描かれるポールの冒険のはじまりが楽しめるかも。先入観なくしてもう一度観ます。

牧眞司(SF研究家・文芸評論家)コメント

畏怖のかたまりのような宇宙船、異様意匠の建造物、そして圧倒的量感のサンドワーム。息を呑むばかりのイメージは、たんなる映像的外連ではなく、主人公ポール・アトレイデスを、そしてすべての存在を巻きこんでいく、壮絶な運命論を象徴している。震撼すべきSF映画。

前田真宏コメント

その人を待っていた。

美しき古典が 鮮やかに
美しいイメージとして焼き付けられた。

古い、新しいではない。
技術の優劣でもない。

新しい古典の誕生に立ち会って欲しい。
目覚めの時を待ちながら
その世界に出逢って欲しい。

ヴィルヌーヴさん、ありがとう。あなたで本当に良かった。

柴山智隆コメント

圧倒的な没入感。
全方位を砂に覆われ、一瞬足元まで砂に埋まったような感覚に襲われて座席の下を覗いてしまった。
香料メランジを含む砂は美しくも死を予感させ、死の中で輝きを増していくティモシー・シャラメ演じるポールに導かれるような映像体験。
劇場でこそ観ていただきたい作品です。

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