真造圭伍が描く自由人の平屋暮らし「ひらやすみ」1巻、松本大洋や和山やまら推薦
「トーキョーエイリアンブラザーズ」の真造圭伍による新作「ひらやすみ」1巻が、本日9月10日に発売された。
週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載中の「ひらやすみ」は、29歳のフリーター・生田ヒロトを主人公とした物語。定職も恋人も将来の不安さえも一切ない、お気楽な自由人のヒロトは、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえさんから、タダで一戸建ての平屋を譲り受ける。そして山形から上京してきた18歳の従姉妹・なつみちゃんと2人暮らしを始めたヒロトのもとには、生きづらい“悩み”を抱えた人々が集まってきて……。
なお単行本の発売に際し、「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」の浅野いにお、「天国大魔境」「それでも町は廻っている」の石黒正数、「スキップとローファー」の高松美咲、「水は海に向かって流れる」「子供はわかってあげない」の田島列島、「東京ヒゴロ」「ピンポン」の松本大洋、「女の園の星」「ファミレス行こ。」の和山やまの6人からは推薦コメントが寄せられた。
浅野いにおコメント
朴訥でくすぐったい、都会の片隅の真空地帯。
まさにこれは真造君の真骨頂。
石黒正数コメント
素で面白いので気の利いた格好良いコメントが思いつきません。
やはり日常のドラマを面白く描けるのが一番。
推薦コメントも正直が一番。
高松美咲コメント
東京の下町の生活感・キャラクターがとっても愛しくて、
読んだあと、近所をのんびり散歩したくなるようなマンガです!
田島列島コメント
真造さんの線で描かれた深夜の青梅街道や夕立や春の夕方は気持ちがいいです。
この漫画を読んで平屋に住みたくなりました。建物はお話を持っているし、建物は住む人の人格に影響を与えると思っています。おばあちゃんから貰った平屋はすでにヒロトくんの人格にフィットしていて、これからの季節をあの家でどう過ごしてどんなご飯を食べてどんな人と関わって生きていくのか楽しみです。
松本大洋コメント
日常生活を心地よく描写する事のできる真造君はカッコいい。
安定のヒロトと彼を取り巻く揺蕩(たゆた)う人々の今後が楽しみです。
和山やまコメント
真造圭伍先生の漫画は、夕暮れの煙が混ざった空気や街の夕飯の香りがして、そのノスタルジックな心地よさがたまらなく好きです。ヒデキも…好きです。