伊賀大晃原作による月山可也の新連載「iコンタクト」が、本日8月25日発売の週刊少年マガジン39号(講談社)にてスタートした。
「エリアの騎士」のコンビが描く「iコンタクト」は、公式戦出場を夢見る、中学3年のサッカー少年・櫻坂獅子(さくらざかれお)を描く物語。陸上部顔負けの俊足だが、何度シュートを打ってもフカしてばかりで補欠止まりの獅子は、ある日、オンラインサッカーゲームで謎の有名天才ゲーマー・サマバケと出会う。公式戦に出たいと言う獅子に、彼は「次の部活の練習で試してみてほしいことがある」と言って……。
連載開始を記念し、元サッカー日本代表の中村憲剛氏、アルビレックス新潟の早川史哉選手からのコメントも到着。また誌面では伊賀と月山のサイン入り色紙が当たるプレゼント企画も実施中だ。
中村憲剛コメント
前作にして名作だった『エリアの騎士』。そこから次は「リアルスポーツとeスポーツを掛け合わせ」たサッカー漫画ということで、この切り口は未だかつて見たことのない、eスポーツがここまで認知され、普及が広がった今の時代だからこそのサッカー漫画だと思います。
個人的な感覚で言えば、サッカーゲームで培った創造性は実際のプレーにもとても役立つと思ってますし、自分の頭の中の理想のプレーを表現するトレーニングにもなっています。
40歳までプレーすることができる要因にもなった自分のサッカーのベースでもある「頭を使い、考えてプレーする」ことは現実のトレーニングと同じくらいにサッカーゲームでも培われました。現実に自分のプレーにも反映された部分はありましたし、ゲームでもサッカー脳を養うことが可能だと思っています。
実際に僕も学生時代からずっとサッカーゲームをプレーしていますが、協力してプレーする味方のサッカー感などが見え、それがピッチ上でのイメージの共有に役立つことが多々ありました。
『iコンタクト』がリアルスポーツとeスポーツの更なる発展を支えると思いますし、本作自体がどのような展開になっていくかとても楽しみです!!
早川史哉コメント
自分が子どもの頃、サッカーゲームで膨らませたアイデアを、リアルな世界でプレーしようと走り続けた。ピッチでうまくできたことを、サッカーゲームでやってみようとコントローラーを握り続けた。そんな原体験を思い出させてくれた『iコンタクト』。
そして、現在。あの頃よりもゲームは大きく進化して、よりリアリティを持ってサッカーをコントロールできる。今や、リアルスポーツとeスポーツの境界線は曖昧なになっているのではないか。リアルとオンラインの相乗効果は、自分の原体験を優に超えているとさえ感じている。
だから、主人公は「サッカーが好き」だという信念を前提にして、リアルでもオンラインでも、のびのびと、そして全力で戦っている。
リアルスポーツは体をぶつけ合う喜びが、eスポーツは思考を試し合う喜びがあり、どちらも繋がりを感じられることが最大の魅力だ。繋がり合って成長していく『iコンタクト』から目が離せない。