亜樹直原作、オキモト・シュウ作画による「神の雫」が新たに実写化。Huluの米仏日共同プロジェクトとして2022年に世界同時放送・配信予定で、日本ではHuluで独占配信される。
「神の雫」は、2004年から2014年にかけてモーニング(講談社)で連載されたワインマンガ。単行本は全44巻が刊行され、シリーズ累計発行部数は1500万部を突破している。また2009年には亀梨和也主演でTVドラマ化もされた。仏英日の多言語ドラマシリーズとなる「Drops of God/神の雫(仮題)」は、アメリカのレジェンダリー・テレビジョンとダイナミック・テレビジョン、フランス国営放送局グループのフランス・テレヴィジオン、Hulu Japanの4社で共同製作される。
物語は世界的に有名なレジェ・ワインガイドの創設者にして著者であり、ワイン学の権威でもあるアレクサンドル・レジェが、東京の自宅で息を引き取るところから始まる。アレクサンドルの一人娘・カミーユの前で遺書が読み上げられると、アレクサンドルが残した膨大なワインコレクションをカミーユが相続するためには、アレクサンドルの弟子で、若く聡明なワイン評論家・遠峰一青との対決に勝つことが条件で……。遠峰一青役は山下智久、一青のライバル・カミーユ役はフルール・ジェフリエが担当。また脚本はコック・ダン・トラン、監督はオデッド・ラスキン、製作はダイナミック・テレビジョンのクラウス・ジマーマンが務める。
ドラマには、原作で物語の中心となる男性キャラクター・神咲雫が、フランス人女性のカミーユとして登場。この設定の意図と理由について制作陣は「対決する2人の主人公の1人を若い女性にしたのは、シリーズを通して2人の対決に緊張感を持たせられると考えたからです。それに、2人の主人公の関係がより豊かになるだけでなく、2人の違いが際立ちます」「主人公を男女にすることで、経験する感情も違うものになり、多くのドラマが生まれます」と語っている。
亜樹直コメント
「神の雫」をスタートさせた時、この漫画がワインの本場フランスで翻訳され、ヒットするなど予想だにしませんでした。それがかの国でドラマ化までされることになり、本当に感動しています。
しかも神咲雫をフランス人の女性が演じ、遠峰一青を日本の人気俳優、山下智久さんが演じてくれるというではありませんか!
作者の私たちも、どのようなドラマになるか、いち視聴者としても楽しみです。
山下智久(遠峰一青役)コメント
「神の雫」という壮大であり、繊細な、僕にとってのワイン学のバイブルでもあるこの、作品に出演させていただく事をとても嬉しく光栄に思います。
ワインの魅力や奥深さ、そして人間模様、様々な要素が複雑に絡み合い、成り立つ奇跡を皆様に感じてもらえるよう、真摯に作品作りに向き合って参ります。
自分史上最長期での、海外での撮影ですが、海外チームと心一つに同じ気持ちで、より良いものを作れるよう切磋琢磨していきます。
そして僕自身も、遠峰一青という役を通して成長できるよう頑張ってまいります。
完成を楽しみに待っていてください。
長澤一史(Huluチーフコンテンツオフィサー)コメント
3年以上前、本作のプロデューサークラウス・ジマーマンから、「神の雫」を国際的なシリーズとして実写化したい、主人公の一人をフランス人にして、パリと東京を跨ぎ、登場人物も国際色豊かにすることで世界に通用する作品を作るというアイディアを聞かされた時には、思わずその斬新さに胸が高鳴りました。
原作の持つ漫画ならではの、特にワインについての繊細かつ詳細で豊かな表現を実写に蘇らせること、そして全44巻にも及ぶ大作をいかに濃密で見やすい8話のシーズンにまとめるか。脚本をリードするソニアが新しいバージョンのドラフトを書き上げるたびにディスカッションを繰り返し、作品に登場するワインさながらの味わい深い魅力的な人間ドラマとしての脚本が仕上がりました。
さらには、われわれが手掛けた国際共同製作作品「THE HEAD」に出演してくださった山下智久さんに主人公の一人である遠峰一青を演じていただくというアイディアにクラウスをはじめとする主要なメンバーが賛同し、キャスティングの軸ができたことも幸いでした。
Huluでは、これまでに全編日本語の「ミス・シャーロック/Miss Sherlock」、全編英語の「THE HEAD」という作品を海外のパートナーとともに作り上げてきましたが、今回は日本の漫画原作をベースにキャストも言語も国際色豊かな、より踏み込んだかつてない国際共同製作作品ならではの魅力を皆様にお届けできることを本当に楽しみにしています。