劇場版「コナン」と「ちはやふる」がコラボ!青山剛昌×末次由紀イラスト執筆
青山剛昌原作による劇場アニメ「名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのラブレター)」の公開を記念し、青山と「ちはやふる」の末次由紀による対談が4月某日、都内にて行われた。
コナンや蘭はもちろん、服部平次や平次の幼馴染・遠山和葉が登場する「名探偵コナン から紅の恋歌」。“平次の婚約者”を名乗る百人一首の高校生チャンピオン・大岡紅葉が現れ、新一と蘭をも巻き込みながら淡い恋のストーリーが展開される。末次は「ティザービジュアルを観たときから周りのファンの子たちもザワッとしていて、『あれ? コナンが百人一首?』『先生大変ですよ!』って盛り上がって、楽しみにしていたんです」と振り返る。「ちはやふる」の大ファンだという青山は、紅葉の名前について「“紅葉”ってかるたの句によく出てくるじゃないですか。『もしかして末次先生も使いたかったんじゃないかな? マズいかな?』と思いながら付けました(笑)」と述べると、末次は「いえいえ(笑)。“紅葉”は『ちはや』でも大事な表現としてよく使っているので、親しみが持てました」と語った。
青山は「から紅の恋歌」のストーリーについて、「かるたならではのミステリーもあります」と説明しながら、「越えようと思っているわけではないんですけど、なかなか『ちはやふる』を越えられなくて(笑)」と「ちはやふる」を意識したことを述懐。「物語に競技かるたを加えようと思ったのは青山先生ですか?」と末次に質問されると、「(アイデアを出したのは)僕ですね。『ちはやふる』が好きなので」とここでも「ちはやふる」への愛を覗かせる。また「未来のクイーン」と呼ばれている紅葉に関し、「和葉のライバルキャラは京都の子にしようと思っていたんです」と説明。続けて「偶然にも京都でクイーンぐらい強いという子になっちゃってすみません(笑)」と「ちはやふる」に登場する京都のクイーン・若宮詩暢に対して謝ると、末次は「その噂を聞いたときから、私の中の詩暢がメラメラしてます(笑)」と笑い、青山は「そうだよね、ヤバい!(笑)」と焦った様子を見せた。
対談中は青山と末次によるコラボイラストの執筆も。話題にも挙がった、紅葉と詩暢がメラメラと闘志を燃やす姿と、各作品の主人公であるコナンと千早のイラストが1枚の色紙に描かれる。下描きをせずイラストを描く末次に、青山は「下描きせずに描くんですね。俺は絶対に下描きする!」と驚き、たびたび「緊張する」「すごいなあ」と心の声を零していた。その後も話題は絶えず、末次は「ティザービジュアルが公開されたとき、『わあ! 超しゃしゃり出たい!』と思って、色鉛筆でコナンくんと平次を描いて、どこかで出せたらなと思っていたんです。でもさすがにしゃしゃり出すぎだと思って引っ込めました(笑)」と告白すると、青山は「いやいや! それ見たいな」と興味を示した。
さらに執筆中、青山は「俺はうなじにチョンと後れ毛を描くんです。あれはうちのお母さんが呉服屋さんの娘でよく着物を着ていたんですけど、おんぶされるときに後れ毛が見えるんですよ。その記憶がすごく強くて」とエピソードを披露。また「紅葉は巨乳という設定なんです」というポイントも明かした。
そのほか青山から末次へ、「一番好きな札はなんですか?」という質問も。末次は「意味的には『逢ひ見てののちの心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり』が一番好きです。1度お会いしたあとはその前の自分とはもう違うという、細胞から全部入れ替わるような出会いを表現した歌だと思っていて」と理由を述べた。また末次は「コナン」について、「早く蘭ちゃんを安心させてあげてほしい(笑)。でもそうしたら話が終わっちゃうのかなと思うと、我慢してもらおうかなというのもすごくわかります」と複雑なファン心を語った。
コラボイラストは青山が描いた紅葉の線画に、末次が着物の色を塗って完成。末次は「アシスタントになった気分。うれしいですね。何してるんだろう! びっくりしちゃう」と、青山は「この色紙いいね! 欲しい。豪華だね」とそれぞれ興奮した様子で語る。最後に末次は青山に「新作映画、すごく楽しみです」と、青山は末次に「千早と詩暢のクイーン戦楽しみにしています」とそれぞれエールを送った。
劇場版「名探偵コナン から紅の恋歌」は、4月15日より全国東宝系にてロードショー。
劇場版「名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのラブレター)」
2017年4月15日(土)より全国東宝系にてロードショー
原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:静野孔文
脚本:大倉崇裕
音楽:大野克夫
出演:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、堀川りょう、宮村優子 ほか