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私とペット 第22回 さいとうちほ×ちゅちゅ麻呂

「おうち時間をともにする愛するペットを、思う存分自慢してもらいたい!」をテーマに展開中の、コミックナタリーのコラム連載「私とペット」。第22回には「少女革命ウテナ」や「とりかえ・ばや」などで知られるさいとうちほが登場した。去年の1月に21年飼ってきたチュチュ太郎を見送ったさいとうが迎え入れたのは、同じサイベリアンのちゅちゅ麻呂。1歳になったばかりの元気いっぱいでパワフルなちゅちゅ麻呂との日々を語ってもらった。

取材・構成 / 増田桃子

名前

ちゅちゅ麻呂(ちゅま君、ちゅま)

種別

サイベリアン(♂)

誕生日 / 年齢

2020年4月27日生まれなので、4月で1歳になりました!

初めて出会った日の思い出

旦那さんが、私の誕生日に合わせて三重県のブリーダーさんから引き取ろうと思っていたのですが都合が合わず、翌日の台風で大荒れの晩に新幹線に乗ってやってきました。
購入前の動画で見たときは一緒に育っていた女の子にリードされっぱなしに見えたので、先代(半年前に見送ったサイベリアン)と似た「ちょっと鈍臭い男の子なんだ」と思っていたら、とんでもなかった!
初対面のかわいい動画を撮ろうと玄関で待ち構えていたら、いきなりおトイレ! 飛び回って食欲も旺盛で人見知りもせず、いきなり膝の上で寝た。
声だけが、か細い甲高い声で「ワンワン」と吠えていたので大丈夫か?と思いました。

好きな食べ物

何にでも興味を持つので私たちの食べ物にも興味津々ですが、今のところロイヤルカナンの1歳以下用パウチとドライの2種類しかあげていません。
食欲旺盛すぎて要求が頻繁すぎて……「ご飯?」と聞くと「ゴ・ア・ン」と答える……。
しゃべるんだ……。

好きな遊び

狩猟本能を満たす獲物を狙う遊びが大好きなので、こちらが獲物になりきって真剣に遊ばないと満足してくれません。仕事中アシさん1人ひとりに 膝や背中をトントンしてきて「こっちこっち」と誘います。
そしてハイテンションで大ジャンプしたりトンネルから不意打ちを食らわしたりおっかけっこしたり。
以前は30分くらい全力で遊んでハアハアしてましたが、近頃体重が6キロに近づいてきたので5分くらいでハアハアし始めるので助かっています(あ……サイベリアンの雄は6キロから10キロぐらいになります。太りすぎじゃないけど筋肉質で超重いです)。
窓から鳥を見るのも好きで、猫用YouTube動画の大ファン。大型テレビに襲いかかります。
そして破壊行為!「何でもかじる期」には2度もパソコンのケーブル遮断されました!

チャームポイント

人間とのコミュニケーション能力が秀でていて、よく観察をし、おしゃべりで人が好き。
手先も異常に器用です。猫じゃらしは20分で破壊するし、首輪は何度つけても外します。
今まで4匹猫を飼いましたが、こんな賢くてパワフルな子は初めてです。
ロシア猫なのでプーチンのスパイなんじゃないかとみんなで疑っています。

好きなところ

白とミルクベージュのトリプルコート毛皮は、先代サイベリアンに比べても細く柔らかくてホワホワで大好き。
お鼻も肉球もピンクで目は金色。湿った鼻を顔に押し付けられるとキュンとします。
大きくて太い手。モンペ後ろ足。胸周りも腰も分厚く盛り上がっていて惚れ惚れします。
先代はいつも黒目がちだったのに比べて瞳孔が縮んでいることが多いのですが、襲ってくるときだけ黒目がちになって可愛い怖いです。
そして、なんでこんなに大きいの?ってくらいクワッと開く口!

定番の過ごし方

アシさんが入ったときは仕事場を我が物顔で闊歩し、窓際のケージのハンモックで寝たり鳥を見たり餌を要求したり……。2~3時間は遊んでもらってるかなあ。
それ以外は日本間のダンボールハウスでくつろいでいます。
アシさんがいないときは自宅の一番日当たりのいい部屋がちゅちゅ麻呂部屋なので1日中そこにいて暇そう。
多分、賢くて元気なちゅちゅ麻呂は外に出してあげたら大喜びなのですが、昨今の市街地ではそうもいかなくてかわいそうだなあ。

ペットに対する思い

去年の1月に21年飼ってきたチュチュ太郎を見送りました。先代は無口で巨体なのに怖がりで穏やかな、マンガ家の猫としては最良な子でした。
もう自分の年のことを考えれば猫は飼えないなあと思って、毎日庭のお墓に手を合わせていたら、旦那さんがかわいそうに思ったのか猫を探し始めてくれました。
私は保護猫でも大人猫でも、猫はなんでもかわいいのですが、一緒に世話してくれる家族の意向を尊重しないわけにはいきません。旦那さんがいろいろなところで猫を見た結果、結局また先代チュチュ太郎と同じサイベリアンを選んできました。
10キロ超えるかもしれない大型猫は晩年の通院が大変だからやめてほしかったのですが、サイベリアン子猫のかわいいパワーには抗えませんでした(泣)。
思ったよりはるかに元気な子が来て、先代との性格ギャップも激しすぎ。
こうなったら私がずっと元気で、最後まで看取ってあげるしかないと覚悟を決めました。

読者へのメッセージ

猫とともにある生活は喜びと発見です。最後まで世話をするのは大変なときもあるけれど、そんなときでも生きることの原点を猫が教えてくれます。

さいとうちほ(サイトウチホ)

6月29日生まれ、東京都出身。1982年にコロネット(小学館)でデビュー。TVアニメ「少女革命ウテナ」のキャラクターデザインを担当し、同作のマンガ版も手がける。代表作に「円舞曲は白いドレスで」「花音」「ブロンズの天使」「とりかえ・ばや」など多数。現在、月刊flowersで「輝夜伝」、増刊flowers(ともに小学館)で「VSルパン」を連載中。